GNHで行くインド・ザンスカールの旅 ~ザンスカールのみどころ~

インド最奥の地・ザンスカール。冬の間は厚い雪に覆われ、訪れる事が困難なこの標高3500mの高地には知られざる敬虔な仏教世界が広がっています。ザンスカールには数多くの古刹・名刹が建ち並んでおり、それら全てを訪れるためには最低でも一週間の滞在は必要。ここではその一部を紹介いたします。
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ランドゥム僧院

ザンスカールへの入り口・カルギルから中心地・パドゥムへの一本道で最初に訪れる仏教僧院が1870年建立のランドゥム僧院。このランドゥム・ゴンパは二階建てになっており、1階はドゥカン、2階にはタンカやマンダラ、経典などを納めた小さな展示室があります。二階の展示室は当然ですが、ドゥカンの右手に納められているトルマ(バターで作られた供物)は必見です。この僧院では2000年7月にパキスタンから国境を越え侵入してきたイスラムゲリラが3人の僧侶を殺害するという悲惨な事件が起こりました。ここからザンスカールの中心地・パドゥムまでは111kmの距離です。
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【ランドゥム僧院 フォトギャラリー】

ザンスカールの中心地・パドゥム

現在のパドゥムの中心部は一本の道路の両脇に幾つかのお店が建ち並ぶ小さな通り。何度訪れても「また来たい」と感じさせる不思議な魅力に溢れた街です。冬の間は深い雪に閉ざされひっそりと静まり返るこの街は、短い夏の間に多くの人が訪れ緑と活気に溢れた街に変貌します。
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【ザンスカールの中心地・パドゥム フォトギャラリー】

パドゥム僧院と旧市街

新市街のメインストリートを真っ直ぐ進むと突き当たりに広がるのがパドゥム旧市街。集落の中の大きなチョルテンの内部には美しい壁画が残されています。この旧市街を見下ろす小高い丘の上には、近年再建されたパドゥム・ゴンパが建っています。ここから眺める旧市街の眺めは絶景です。
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【パドゥム僧院と旧市街 フォトギャラリー】

スタグリモ僧院

パドゥムのメインストリートを南へ向かい、パドゥム僧院を越えて丘を登っていくとそこにスタグリモ僧院が建っている。17世紀に創建されたこのドゥク派のゴンパには、現在でも20人ほどの僧が住んでいます。多くのお堂を擁するこの僧院への道中からはパドゥムの街を一望する事が出来ます。
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【スタグリモ僧院 フォトギャラリー】

ギャワ・リンガ(金剛界五仏)磨崖仏

旧市街のすぐ近くを流れるツァラプ川沿いの巨大な岩に金剛界五仏が彫られています。いつの時代の物か正式な年代はわからないようですが、左から宝生、阿閦、大日、阿弥陀、不空成就の各如来。それぞれが五つの知慧を表し、下部に掘られた16菩薩は16の空を意味しています。
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【ギャワ・リンガ(金剛界五仏)磨崖仏 フォトギャラリー】

バルダン僧院

パドゥムからツァラプ・チュ沿いに車で南へ走ること約30分。川沿いの巨大な岩の上に建つ僧院が17世紀に建てられたドゥクパ・カギュ派のゴンパ・バルダン僧院です。ドゥカンの入り口やその内部は美しい仏教壁画で埋め尽くされており、そのどれもが創建当初からの壁画。内部に描かれた様々なマンダラはザンスカール全土に描かれたマンダラの中でも一番の保存状態と美しさを誇ります。
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【バルダン僧院 フォトギャラリー】

ピピティン僧院

パドゥムの街からザンスカール最大のゲルク派僧院であるカルシャ・ゴンパへの途中、小高い丘の上に小さな僧院が建っているのが見えてきます。遠くから見るとお椀を逆さにしたかのような不思議な形をした丘の上に建つここが17世紀創建のピピティン僧院。グル・リンポチェの八変化の一つであるグル・ニマ・ウォゼルにゆかりのあるゲルク派のゴンパです。お堂の上にチョルテンが建つ珍しい形をしているこのゴンパ内部の壁画は美しく、ご本尊の千手千眼十一面観音(チュージグザル)の柔和な表情は必見です。
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【ピピティン僧院 フォトギャラリー】

ポタン僧院

パドゥムの中心部から約3kmの場所に位置し、現在でもパドゥムの王家が住む場所にダライ・ラマ法王がザンスカールを訪れた際にお泊りになるポタン・ゴンパが建っています。ポタンとは「宮殿」を意味し、その名の通りここはダライ・ラマ法王がザンスカールを訪れる際の宮殿となる僧院です。1988年に法王がザンスカールを訪れカーラチャクラの灌頂儀礼を執り行われた際、ポタン前の広大な敷地の広場は、法王の姿を一目見てその説法を聞こうとザンスカール中の村々から集まった人々で埋め尽くされました。
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【ポタン フォトギャラリー】

トンデ僧院

パドゥムから東へ約30分ほどの場所にあるトンデの村を見下ろす山の上に建つゲルク派の大きなゴンパが、ザンスカールで二番目の規模を誇るトンデ・ゴンパです。11世紀にカギュ派の祖師の一人であるマルパがチベットからカシミールに向かう途中に立ち寄ったといわれる場所に建つこの僧院は、15世紀にギャルツァン・ルンドゥップによってゲルク派の僧学校として再興され、17世紀から18世紀にかけては1000人の僧侶が住む大僧院となりました。「トンデ」は元々「ス・トン・デ」という言葉が変化したもの。この言葉は「1000人の僧が住む場所」を意味します。
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【トンデ僧院 フォトギャラリー】

ザンラ

パドゥムから約1時間。現在の車道の終点となるのがザンラの集落です。元々ザンスカールはパドゥム王家とザンラ王家の二つの王家の統治の下で発展してきたのですが、今も王家が住むザンラの街には現王宮や旧王宮、尼僧院をはじめとする小さな僧院が建ち並んでいます。尼僧院の旧道内部に描かれた黒地に金や銀で描かれた仏画(ナクタン)は必見です。
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【ザンラ尼僧院・チャンバラカン フォトギャラリー】【ザンラカル(現王宮)・ザンラ旧王宮 フォトギャラリー】

サニ僧院

パドゥムの街からカルギル方面へ30分ほど走るとサニの集落に到着します。この集落の中心に建つのがサニ僧院。サニ・カルとも呼ばれるこのゴンパの由来は古く、元は2世紀頃にクシャーナ朝のカニシカ王がこの地にチョルテンを建立したのが始まりとされています。8世紀にはグル・リンポチェが、11世紀にはナローパが訪れたといわれるこのゴンパ。ザンスカールが王国だった時代にはここで頻繁に王家の法要が営まれており、当時のパドゥム王の息子は出家しこのゴンパで修行をしたそうです。その為、王家の城という意味も込めて、「サニ・カル」とも呼ばれています。ドゥカン後方に建つカニカ・チョルテン、グル・ラカンをはじめ、近くに建つチョルテンと石仏群も含め見どころに溢れた僧院です。
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【サニ僧院 フォトギャラリー】

ゾンクル僧院

パドゥムからサニの集落を通り過ぎさらに先へ走るとアティンという村に到着します。ここからムルン・トクポ沿いのラフロードをさらに左手へ入っていくと、その終点に崖にはりつくようにして建つ僧院が見えてきます。
ドゥクパ・カギュに属するゾンクル・ゴンパは近年修復され外観は新しくなっていますが、その歴史は古く11世紀にナローパがこの地を訪れ、現在も残る洞窟内で瞑想をしたのが始めとされています。
僧院からさらに階段を登っていくと「ゾン・ゴンマ」と呼ばれる瞑想用の小堂が建っています。内部に素晴らしいマンダラや壁画が描かれているこの小堂の天井にはナローパの足跡が残されています。
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【ゾンクル僧院 フォトギャラリー】

チュージグザル尼僧院

11世紀に大翻訳官リンチェンサンポが創建したと言われるこの尼僧院は、ザンスカール最大のゲルク派僧院であるカルシャ・ゴンパから谷を挟んでその対岸に建っています。旧ドゥカンであるチュージグザル・ラカンの内部には高さ6mにも及ぶチュージグザル(千手千眼十一面観音)像と周囲の壁を埋め尽くす仏画やマンダラ等、無限に広がる仏教世界が広がっています。
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【チュージグザル僧院 フォトギャラリー】

カルシャ僧院

パドゥムの街から30分。崖にはりつくようにして数多くの僧坊が建ち並ぶ僧院がザンスカール最大のゲルク派僧院であるカルシャ・ゴンパ。正式名称を「カルシャ・チャンバリン」と言い、弥勒菩薩の名前が付けられたこの僧院は元々「ザンスカール・ローツァワ」と呼ばれており、様々な宗派にとらわれないザンスカールの仏教の中心地でした。現在はゲルク派の大僧院であるこのゴンパでは、今でも20人の少年僧を含む約70名の僧侶が修行をしています。下手のお堂である「チャンバ・ラカン」内はザンスカールの仏教美術の神髄を究めた15世紀の壁画で埋め尽くされています。この壁画を見なければザンスカールに来た意味が無いと言っても過言ではないでしょう。
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【カルシャ僧院 フォトギャラリー】【カルシャ僧院 チャンバ・ドゥカン フォトギャラリー】

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