こんばんは。大寒も過ぎ、お正月気分はすっかり明けましたね。
ブータン暦でのお正月はもう少し先、全土でお祝いするのは来月下旬になります。ブータンのお正月は地域ごとに特徴があり時期も微妙に違い、私たちが日常的に使用している西暦のカレンダーで考えると毎年日付は変わります。お正月だけでなく、各地の祭りの日付も毎年変わります。私の大雑把なイメージで毎年のだいたいのスケジュールを考えてみると・・
12月:西ブータンのハ県とパロ県で「ロンバ」を祝う
1月:西ブータンのウォンディポダン県とプナカ県で「ニロ」を祝う
1月:東ブータンで「チュニパ・ロサール」を祝う
2月:全土で「ロサール」を祝う
この中でも、ブータン全土で祝日となって祝うのが2月のロサールです。諸説ありますが、時期にズレが生じたのは「穀物の収穫を終えた後をお正月としていた」習慣があるからだそうです。ブータンは九州と同じ程度の面積ですが、人が暮らす地域内での標高差は4000メートル近くあり気候や植生も大きく違い収穫時期が各地でずれるため、お正月の時期も異なっていったのでしょう。
2020年は、東ブータンの「チュニパ・ロサール」は1月25日、全土で祝う「ロサール」は2月24日から二日間です。ブータンのお正月は新しい衣装を新調したり、家族や親戚と食事やピクニックに出かけたり、伝統的な遊び弓道やダーツで遊んだりと楽しいことが目白押しです。一般的なお正月の過ごし方がどんな感じなのか写真でご紹介しますね。
●各家に親戚や近所の方が集まります●どのお宅にも仏間があり、毎朝、掃除やお供え物をしています。お正月を迎える前も法事をすることが多いです●お正月のメインイベントはみんなで揃ってご馳走をいただくこと!おじいちゃんおばあちゃんも子供たちもみんなこの時間が楽しみにしています。冬の時期は台所にある薪ストーブを囲み、床に座ってお食事をいただくのがブータンスタイル●家畜の牛もいつもよりなんだかのんびりしているように見えますね。寝床もきれいに掃除され大切にされているのがわかります●日々、仏教の修行とお勤めに励むお坊さんたちも、この日は外出が許され自由時間がいつもよりあります●ブータンの伝統競技・アーチェリーの弓道場。みんなでお昼ご飯を食べて一休み。犬たちもご馳走のお裾分けを待っています●ダーツもブータンの伝統競技で川沿いで遊んでいます。腰に色付きの布を巻いている方はポイントを得た上手な方。2チームに分かれて対戦です●数時間後に同じ場所を逆方向に向かったのですが、まだダーツの対戦は続いていました。遊んでいた場所をこちらの方角から見てみると・・・ものすごく、普通の道路沿いですね(笑) 走ってくる車のドライバーも、怒るどころか車を停めてゲーム観戦を始めてしまうのがブータンらしいです
いかがですか?ゆったり、のんびり、まったりと過ごすブータンのお正月の様子が少しでも伝わったらうれしいです。
GNHトラベル&サービスの現地スタッフは東ブータン出身者が多いですので、今週末はお祝いですね。チュニパ・ロサールおめでとう!
キトト
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