やまなでございます。
さて今日は週の真ん中水曜日でございます。
本日は今日の20時からブータンのオンライントークイベントを開催するので久しぶりに渋谷の事務所に出て来たのですが、、
今日はお天気も良いですし、たまの遠出はやっぱり良い気分転換になりますね!!
さて本日は「ラダック・ザンスカールの見どころ紹介」の日でございます。
本日も前回、前々回に引き続きレーから見てインダス川の対岸に建つ僧院のご紹介。
本日はラダック最大にして、最も有名(だと思います)なヘミス僧院をご紹介させていただきたいと思います。
それではいつものようにまずはパルダンさんの説明からどうぞ!
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■ヘミス僧院
ヘミス僧院はレーから48kmの距離、インダス川の対岸に位置しています。
約350年前にシンゲ・ナムギャル王によってラダックに招聘されたタクツァン・レスパによって建立されたこの僧院は、全ラダックで最大の最も有名な僧院です。
タクツァン・レスパは、当時インドやウディヤーナ、カシミールを旅し、80人のマハシッダ(大成就者)からの教えを授かり、後に虹の身体(虹光身)を得るまでになりました。
王は彼を自身の師とし、自身が統治するシャムやストッド、ヌブラ、そしてチャンタンを含む全ラダックに僧院を建立するための土地を提供します。
そしてヘミスにチャンチュプリン僧院(注)が建立され、ここを中心に彼の教えが広がっていきます。
ラマ・ミパム・ツェワンがテグチョグ・バンとして知られる法要やヘミス・ツェチュ祭を始めます。
その後、チベット歴の5月9日から11日にかけてツェチュ祭が行われ、僧侶たちはグル・ツェンゲー(パドマサンヴァバの8変化)に捧げるチャムを舞うようになります。
シャムやストッド、ヌブラを含む全ラダック、そしてザンスカールでもヘミス・ツェチュは非常に良く知られており、お祭りの間はそれらの地域を含むラダック全土から何千人もの人々が集まります。
また、12年に1度やって来る申年のツェチュでは、真珠の装飾が施されたアップリケのパドマサンヴァバのトンドル(大タンカ)がご開帳されます。
僧院内部には、銅製のお釈迦様の像や金や銀で作られた仏塔、神聖なタンカやその他多くの貴重な仏像や仏具、仏画が納められています。
また、約500人の僧侶が住むこのヘミス僧院の僧院長は歴代のタクツァン・レスパが務めています。
ヘミス僧院の分院はチェムデ僧院と西チベット(チャンタン高原)のハンレがあり、その他にもヘミス系の僧院はラダック全土の至る所に建っています。
僧院の近くの山の上にあるギャルワ・コツァンパの神聖な隠遁所は訪れる価値のある場所で、ここには彼の瞑想した洞窟寺院や足跡、手形が残されています。
彼の瞑想の教えは受け継がれており、今もなおこの洞窟寺院で瞑想をしている僧侶がいます。
このコツァン洞窟は非常に古く、ヘミス僧院が建立される何年も前からこの場所にあります。
(注)チャンチュプリン僧院:ヘミス僧院自体の聖なる名前
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ヘミス僧院。僕も今まで何回訪れたか良く覚えてない位足を運んでおりますが、ラダックに行った事がある方のほとんどが訪れているのではないかな?と思います。
このラダック最大の僧院。昔はレーから車で半日くらいかかっていたのですが、今は以前と比べて道路状況が格段に良くなり、真っすぐ走れば1時間位で到着できるようになりました。
レーからインダス川沿いを走り、カルーの街の少し先でインダス川を渡って対岸を山の方に向かっていくと、谷間に巨大な僧院のコンプレックスが見えてきます。
さらに先へと進んでいくとヘミス僧院の駐車場に到着。
駐車場の目の前には僧房が立ち並んでいるのですが、そこから少し歩いて僧院の敷地内部に入って行きます。
こちらが僧院の中庭とお堂。毎年開催されているヘミス・ツェチュはこの中庭で繰り広げられます。
ちなみに内部の写真撮影が禁止されていますので本日はご紹介出来ないのですが、2枚目の写真の看板(小さくてすいません、、、)はヘミス僧院の博物館の入り口。
この博物館はお土産物屋さんも併設しているのですが、ヘミス僧院に伝わる貴重な仏画や仏具、日用品、その他多くの素晴らしい品々が展示されています。
ドゥクパのヘッドラマであるドゥクチェン・リンポチェの自転車なんかも展示されていますので是非見学して頂きたい博物館でございます。
僧院内には本当に多くのお堂があるのですが、絶対にお参りして頂きたいのはグル・リンポチェを祀ったグル・ラカンとパルダンさんの説明にもあるお釈迦様の像が納められた新しいドゥカン。
もちろんその他にも数多くのお堂がありますので、しっかりと全てをお参りして回ると軽く半日くらいはかかるんじゃないかな。。と思います。
こちらがグル・ラカンの内部。
正面には巨大なグル・リンポチェ像が。そして周囲の壁にはグル・ツェンゲーや様々な尊格の壁画が描かれています。
こちらは長年の修復作業が終わり、きれいになったヘミス僧院のドゥカン内部。
修復作業中も含め、ヘミスには何度も訪れているのですが、フォルダにある多量のヘミス僧院の写真を見ているとちょうどその修復作業中の写真が出てきました。
この金剛手菩薩を描いてらっしゃる絵師さん。すいません、、お名前は忘れてしまったのですが、ラダックで一二を争う高名な絵師さんなんだそうですよ。
ドゥカン内に描かれている壁画。
その他にも古いドゥカンやゴンカン等本当に多くのお堂をお参りすることが出来ます。
パルダンさんの説明にもある通り、このヘミス僧院ではラダックで最も有名と言っても過言ではない「ヘミス・ツェチュ」が行わています。
ちなみに今年のヘミス・ツェチュは6月30日、7月1日に行われました。
で、僕も以前何度かヘミス・ツェチュを見学させてもらっており、申年の特別な大タンカのご開帳も見学させてもらっているのですが、、
すいません。諸事情があり(笑)写真が残っていないんですよね。。
来年のヘミス・ツェチュは6月20日と21日の予定。うん、さすがに来年のこの日付の頃はラダックに行けるようになっているでしょう。
そして次の申年は2028年ですね。まだ少し先ですが、その時には久しぶりにあのパドマサンヴァバの大タンカを見に行きたいと思います!!
という事で本日最後の写真はこちら。
ヘミスの僧侶が中庭でチャムの練習をしているところでございます。
少し雪が残っていますのでわかると思いますが、この写真は冬に訪れた時に撮ったんですよね。。。
毎日の修行の一環?それとも数か月後にやって来るヘミス・ツェチュに向けての練習??
みな真剣な表情でチャムのステップや手の動きを練習されていました!
さて、それでは今晩のトークイベントの最後の準備を始めたいと思いますー!
やまな
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