やまなでございます。
さてさて今週も水曜日がやってまいりました。
すいません。先週はちょっとお休みを頂きました「ラダック・ザンスカールの見どころ紹介」。
昨年からツプテン・パルダン師の著作「A Guide to the Buddhist Monasteries and Royal Castles of LADAKH」で紹介されているラダック・ザンスカールの僧院や寺院のご紹介をさせてもらっているのですが、残すところあと4ヶ寺となりました。
いやあ、、昨年時短&原則テレワークでの営業を開始した時に「今しか時間がない!」とふと思い立って始めたわけなのですが、正直ここまで諸々の影響が続くとは思っておりませんでした。
ただもうここまで来たらほんと一緒ですよね。まだまだ厳しい状況が続きますが頑張りましょう!!
という事で本日はザンスカール最奥!!と呼ばれる「プクタル僧院」のご紹介でございます。
プクタルには一度しか訪れてないのであまり詳しくはご案内出来ないかな。。と思います。なので本日は写真多めで参りましょう!
まずはいつものようにパルダンさんのご案内からでございますー。
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■プクタル僧院
約600年弱の歴史を持つプクタル僧院は、かつてザンスカール出身の翻訳官パスパ・シェラップによって創建されました。
偉大な師であるラマ・ドルジェ・リンチェンによってこの僧院は発展し、ストッドのチャンセム・セラップ・ザンポによってゲルク派の教えがもたらされます。
僧院は巨大な洞窟の内部に建てられています。その為、この僧院はプクタル(Phugtal「平らな洞窟」)と呼ばれています。
約60名の僧侶が住むこの僧院には多くのお堂があり、その内部には数多くの神聖な遺物が残されています。
毎年チベット歴の12月18日と19日にグストル祭というお祭りが催され、僧院の全ての僧侶がチャムを舞う習慣が守られています。
プクタル僧院の近くにはセラップ・ザンポによって創建された”ディスキットリン”と呼ばれるムネの僧院が建っています。
この僧院には15名ほどの僧侶が住んでいます。
また、ザンスカールでは他にパドゥムの中心地から近いピピティン僧院やパドゥム旧王宮。そのすぐ近くに建つスタクリモ僧院、金剛界五仏の摩崖仏等を見ることが出来ます。
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プクタル僧院。
僕が訪れた時はパドゥムから車で行ける所まで行き、そこからひたすら歩いて僧院を目指したのですが、なかなか気持ちの良いトレイルでございました。
もちろん標高は高いのですが、なんというかアップダウンがあまりない感じのルートなんですよね。なのでしっかりと高度順応が出来ており、かつ体力のある方であれば、時間に余裕があれば訪れる事は可能だなーと思った記憶があります。
その時は僧院手前のゲストハウスに宿泊しました。簡単な食事も食べることが出来ますし、本当に簡素なゲストハウスなのですが宿泊して僧院をお参りするには十分。ただ部屋数がとっても少ないので念のためにテントや寝袋を持参して訪れたほうがベターかなって思います。
往路、復路とも周りや道中の景色を楽しみながら6~7時間かけてゆっくりと歩きました。歩き慣れている方であれば4~5時間位で訪れる事も可能かな?ただ、皆さまもご存じかと思いますが着々と車道の工事が進められており、たぶん今年??遅くとも来年中には車で僧院を訪れる事が出来るんじゃないかなあ。。って思っております。
(去年行けてないので最新の詳しい情報がわからないのですが、、すいませんです)。
僧院手前の川に架かる橋。ちょうど対岸の道路工事に行っていた僧侶たちが帰ってくる時間でございました。
このマニ石を越えると目の前にプクタル僧院が見えてきます。
パドゥムを早朝に出発して急いで向かえばプクタルに一泊でも大丈夫かな。。という気もしますが、僕はせっかくなのでここに2泊し、終日かけてゆっくりとお参りさせていただきました。車で行けるようになったらパドゥムから何時間位で行けるようになるんでしょうね。
それによっても滞在時間が変わってきますよね。
ゲストハウスから僧院まではゆっくり歩いて10分弱の距離。目の前に岸壁の洞窟に建てられたプクタル僧院の姿が見えてきます。
僧院のすぐ手前に少年僧たちが学ぶ学校があるのですが、朝訪れると教室の前の庭で朝の体操をしているところでした。
こちらは体操が終わって教室へと戻っていく少年僧たち。
僧院から対岸を見るとそこには村があります。こんな場所にも村があるんですね。
僧院の入り口。この先の洞窟に巨大な僧院が建っています。
基本的にお堂内の写真撮影は禁止されていますが、いくつかのお堂内部は撮影させていただく事が出来ました。
洞窟内にあるチョルテン。
こちらが洞窟の一番奥。この洞窟の手前と中に多くのお堂が建っています。
洞窟内から僧院を見るとこんな感じ。
写真撮影の許可が出たお堂内部。
洞窟内に建つドゥカン。写真撮影は禁止ですが、内部には素晴らしい仏像や数多くのタンカが納められています。
この角度から見ると「洞窟」ってのがより分かりやすいかと思います。
しかし本当にすごい場所に建てられていますよね。。
こちらの写真。僧院が建つ崖の上に大きな木が立っているのがわかるかと思います。
この木はプクタルの聖木とされており、ゲストハウスの近くから崖の上に上り、この聖木へと向かう道もあります。
この道は結構キツイのですが、僧院が建つこの崖をぐるっと回る巡礼路。時間と体力に余裕があればぜひ歩いて頂きたいなと思います。
こちらはその巡礼路から見た周囲の景色。ほんと凄まじい場所に建てられた僧院ですよね。。
このチョルテンを越え、さらに先に向かうと聖木が立っています。
巡礼路から見るプクタル僧院と対岸の村。
こちらがその聖なる木。
聖木から見る景色。この真下に僧院が建つ洞窟があります。右奥に見える川沿いに建つ小さな建物がゲストハウスです。
この巡礼路をさらに先へ向かうと僧院の反対側に降りてきます。
谷のさらに奥に続くトレイル。奥に見えるチョルテンンを越えずっと先へ向かうと(20km程奥らしいですが、、)小さな村があるのだとか。次行く時はこの先へと足を延ばしてみたいと思っています。
巡礼路を歩き、僧院内を通ってゲストハウスへと戻ったのですがちょうど少年僧たちの自由時間のようでした。
「僕たちの部屋見てく??」的な感じで見せてもらったのがこちら。実際に僧侶たちがお住まいの部屋になります。
僕が訪れた時は午前中にゆっくりと僧院をお参りし、ゲストハウスに戻って昼食を食べた後、午後はゆっくりとこの巡礼路を歩きました。
急いで見て回れば朝から巡礼路を歩き、帰りに僧院をお参りして、午後は対岸の村を訪問。そんな感じの時間の使い方も出来るかな。
その時は対岸の村へは行かなかったのですが、まあ必ず再訪すると思いますしその時のお楽しみに取っておきたいと思います。
夜ゲストハウスで食事を食べていると少年僧たちがお小遣いを握りしめてお菓子を買いにやってきました。
「ありがとう。明日帰るよー」って伝えると、彼らは「明日見送りに来るよ!」と。
翌日はスッキリと晴れた朝だったのですが諸々出発の準備を終えて外に出ると、本当にみんなが見送りの為にゲストハウスまで来てくれていました。
今年の夏は絶対にザンスカールに行こうと思っております。
その時はまだ渡せてないこの写真をもってプクタル、そしてここから20km先にあるという村へと足を運びたいと思っております!
ほんと早く諸々落ち着いて自由に、笑顔で旅行が出来る日が戻ってきますように!
という事で本日はこのくらいで。
残るはあと3ヶ寺。あそことあそことあそこでございます(笑)!
しかし全部で29ヶ所の紹介がされているのですが、、全部実際に訪れた事がある場所で本当に良かったって思います。
ほんとありがたいことですよね。
次回はザンスカールを後にし、カルギルへと向かう道中に建つあの僧院をご紹介させていただきますー。
やまな
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