こんにちは。
GNHトラベル&サービスでは、先月の頭から「ブータンを知ろう! オンラインで繋ぐブータン」と題したオンライントークイベントを開催しています。
今まで3回開催させていただいたのですが、どの回も本当に多くの方にご参加いただく事が出来ました。
皆さま本当にありがとうございますね。
ご都合により当日にご参加いただけなかった方はこちらのページから当日の動画をご覧いただく事も出来ますのでお時間がある時にぜひご覧いただければと思います。
■第二回「ブータンの今を聞く ~日本語ガイド プブ・ツェリンに何でも聞いてみましょう!~」
さて、第一回のトークイベント中にこんなご質問を頂きました。
「ブータンでは子どもは何歳くらいから民族衣装を着ますか」
イベントの中では「家庭によるけれど、一般的には学校に通学するようになった五歳くらいから」とお答えいたしましたが、本日はちょっとそれについて書かせていただこうかと思います。
ブータンの学校では、各学校ごとに制服がありその制服のデザインは民族衣装です。男子はゴ、女子はキラと言います。
(ニシオカボーイズ(サッカーチーム)のメンバー@パンバン)
そのため、通学路で学生を見かけたら「あの子は○○学校に通っているんだな」とわかります。
ブータンの人々はゾン(お城)の訪問や公式な場に出るときは正装をします。男性はカムニという大判スカーフのようなもの、女性はラチューという小ぶりの刺繍などが施された肩掛けの布を民族衣装の上から着用します。
役職や身分によってカムニの色やデザインが決められているので、「あの人は知事なんだな」「こっちの人は国会議員だ」などがわかります。
学生の頃は学校を識別する制服としても、また大人になれば正装時のカムニ等によって所属や立場がわかり、ブータンでは装いから読み取れる情報があります。
話を子供たちに戻すと、ブータンでは公立学校に入学の際に最低年齢は定められていますが、家庭の事情によって入学が遅れる場合もあります。
特に遊牧生活を行う家族や、地方の人口が少ない村で暮らす場合には、寄宿先を探したり入学準備が整うまでに時間がかることもあります。
日本では一般的には「小学校一年生は六歳から就学」というケースが多いですが、ブータンでは年齢の差があってもおかしくありません。
大雑把に言えば、同じ学年でも三歳以上の差が出てることもあります。
ブータンでは日本の小学校より前の段階にあたるPre Primary、通称クラスPPがありますが、ここにいる子は五歳前後ですが、通学には制服を着ます。
そのため、現代では五歳前後で民族衣装を着る機会が増えます。
親に着せてもらわず、自分自身で上手に着用できるようになるのは七歳くらい、というのが一般的ですかね。
民族衣装は伸縮性のない帯で腰の部分を締めますので、最初のころは快適ではないし、クラスPPなどではトイレに失敗することもあるのできっと先生も大変です。
あとはお祭りなどの時にも、家族で着飾ってお出かけする姿も見かけ、まだちょっとサイズ感があっていない子どもの様子もかわいいものです。
子どもの成長は早いので、なかなかジャストサイズで民族衣装を着るのは難しい半面、幅や長さは調整可能なのでやはり七歳くらいになればサイズも選びやすくなりますね。
そしてこの機会に、調べてみたことがあります。
それは、2016年2月にご生誕された皇太子様はずいぶん小さなころからゴをお召しになっていたので、いつころからそのお姿を見たのかな~と気になりました。
ブータンの王室の公式メディアyellowでは毎月、カレンダーをダウンロードすることができますので、そこから時を追ってみました。
2019年6月のカレンダー
(yellowより)
撮影時のお歳は三歳ころだと推測できますが、大人と同じようにお召しになっていますよね。さらにさかのぼってみると、
2016年9月のカレンダー
(yellowより)
撮影時は、生後半年になるかならないかころと推測できますが、もう完全にゴをお召しですね!さらに生後一か月ころに使われていたおくるみも、伝統的なデザインで民族衣装をお召しになっているように見えるものでした。
そして、こんなスタイルもありました。
(yellowより)
生地は民族衣装のものを使って、上下セパレートのオーダーメイドの服。手の袖口が白色になっている部分から、よりゴのイメージに似たデザインです。
これなら動きやすいし、ウェストはゴムであれば年齢がまだ小さくても快適ですね。本格的なお医者さんごっこで、ぜひ診察していただけるなら…と畏れ多くも思ってしまう一枚です。
ということで、、、
いろいろと書きましたが、ブータンの子どもたちは「五歳くらいの小さな時期から民族衣装を着始める」というのが、ご質問の答えでした!
キトト
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