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ジュレ―!!GNHスタッフのキトトです。
という事で先日から書き始めましたハンレへのツアーレポート。
本日は第2回目でございます(と言ってもまだ目的地のハンレには到着しないのですが、、笑)。
それではツアー初日。レーからニョマへと向かって行きましょう!!

1日目: 2019年5月7日(火) 天気:快晴
レ―から南東方面に向かい、インダス川上流域(=上ラダック)に向かって走り始めます。
シェイ、ティクセ、へミスへの分岐を車窓から眺め、ウプシで朝ご飯を食べていると道路標示にハンレまでは201kmとあり「どんなところなのかなぁ」とまだ見ぬあこがれの地へ思いを馳せます。さらに走行しチュマタン温泉で小休憩、その後も山道を走りながら本日の宿泊予定地・ニョマを目指します。
(レ―郊外早春の季節。右側に流れるのはインダス川、この上流へ向かっていきます)

(右に行く?左に行く?この時期左のマナリヘの峠はまだ雪や氷に閉ざされています)

(チュマタンの温泉、源泉が湧き出す。アツアツ♨)

マヘのチェックポストを通過すると、実に山脈に沿って走行していることを体感することが出来る壮大な景観が広がります。
ここから先は最終日までずっとラダックの野生ロバ・キャン(スキャン)達が悠々と草をはむ姿を楽しむことができます。右側にはインダス川が広がり、広大な風景の中キャンや野鳥が行き交う姿が本当に美しいこと。6月頃になれば川の流れも大きくなり乾燥した地にも緑が増え、生命力を感じさせるでしょう。
本日の宿泊地となるニョマにはお昼過ぎに到着。
(ニョマの食堂。チベット料理もあります)

ニョマには「ホーリー・マウント・カイラス」や「Flavor of Tibet」などチベットに関係ある店名を多く見かけます。丘の上にはかつて城塞としても使われていたニョマ・ゴンパ(僧院)があり、街の様子が一望できます。
(ニョマ・ゴンパからの街の風景)

あれ、なんか写真右奥の方に別の集落があるなぁ。。
同行してくれたヒドゥン・ヒマラヤのヤンペルさんに聞くと
『あそこはかつてチベット本土から逃れてきた人たちの集落だよ』
と教えてくれました。レストランのおじさんによるとニョマにはチベット人は31の世帯、ラダック人は100以上の世帯があるのだそうです。夕方、チベットのみなさんの集落を散策していて目に入ったのは・・・・
羊、牛などの家畜をほとんどの家庭で飼育していること、家畜の糞を集め乾燥させストーブや台所の燃料を作っていること、住民の共有のエリアにはアメリカの支援で建てられた手押しポンプの井戸やトイレがあること、そして彼らの学校もありました。
(家畜の糞で作った燃料は乾燥すると無臭で長持ちする。家屋は基本的にみな同じ造りだった)

(ウールのマットを織る女性。売り物ではなく家庭用にするそう。仕事の合間に織るので完成まで2週間くらい。共に暮らす羊の毛の手織りマットなら、極寒の冬もより暖かいでしょうね)

(特別な技で笑わせたわけでもないのにはじける笑顔 )

集落を散策して気が付いたのは、ラダックの人たちの家屋と違って2階建てではないこと!
あれ、なんでなんだろう??同じ町なのに・・・家畜もたくさんいて財力はありそうなのになぁ。
ヤンペルさんに尋ねると『彼らは亡命してここに来た時、近いうちにまたチベット本土(元の場所)に戻れるだろうから1階建てで良いと思って2階建てにはしなかったそうだよ』と。そうか、そんな理由があったんですね。

(夕方6時ころ、家畜の群れと帰宅するお母さん)

ぞくぞくと帰宅する山羊&羊についていくとその途中で沿道を歩く女子たちを発見。ここから2km先の宿舎まで歩いて帰宅するのだそう。
あ、そうだ💡 お願いしたいことがあった!!
「私ね、日本から来て少し寒いなと思っていて。そこの商店で手編みのウールの靴下が欲しいんだけれど、どのサイズが合うかと値段を一緒に見てくれないかしら」と頼むと、快く引き受けてくれました。とてもお手頃な250ルピーで購入することができました😊。
ありがとう、ジュレー!!
ここで勉強するには厳しい環境もあるかもしれないけれど、仲良し4人組でがんばってね。

(15歳&16歳の女子高生。ノートとペン、お菓子を買いに来ていた )

この日はニョマのゲストハウスに宿泊です。夕食はチベット人の家族が運営しているレストランでいただきました。マトン・トゥクパ(麺)はお肉が柔らかくてとても美味だったそうです。私は今日、羊さんとたくさん歩いたのでなんとなく野菜のみのトゥクパに。もちろんこちらも絶品でしたよ!

ニョマの標高は約3900m。夜は少し気温が下がりますが、暖かい寝袋とインナーのおかげでゆっくり休む事ができました。服装は車内では長袖シャツ+セーター、車外に出るときは更にウィンドブレーカー、夕方以降はこれらに上下1枚ずつ防寒対策。
本日走行した道は一部簡易舗装の場所もありましたが、ほとんどがきれいに舗装され大きな問題はありませんでした。

と言うことで今日はここまでにしておきますね。
次回はいよいよハンレへ向かいます!お楽しみに―。

キトト

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■特別企画・ツアーのご案内■
【ラダック最後の秘境 ハンレへの旅】
【第7回 写真家・関健作と行くブータンの旅】
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