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やまなでございます。

梅雨も明けて本格的な夏到来!ですが、毎日暑い日が続きますねえ。
今年の夏は久しぶりにラダックに行かない(行けない。。。)ので、しっかりと日本の夏を楽しもうと思っております。
皆さまも素敵な夏を過ごしましょうね!

という事で今日は8月最初の水曜日。今週も引き続きラダック・ザンスカールの見どころをご紹介させていただきます。

今回は第12回目。レーの街のすぐ近くにあるシェイ王宮のご紹介でございます。
それでは本日もいつものようにパルダンさんの説明から参りますね!


※シェイ王宮(シェイ・カル)

古い城塞と寺院が残るシェイは、レーから約16kmの場所に位置しています。
10世紀にラダック初代の王であるラチェン・パルキゴンと次の王様により、シェイがラダックの都とされました。
当時、王様はシェイの村の中にもお城を建立しました。

王朝時代、王室に子どもが産まれるとお妃は必ずシェイ王宮にお参りに来るという習慣がありました。

王宮の内部では高さ3階にも及ぶ、銅で作られたシャカムニ仏の仏像を見ることが出来ます。
このシェイの巨大で神聖な仏像は、チベット本土を含む全チベット圏でも他に例がなく、非常に有名な仏像として知られています。
この仏像は1633年にデルダン・ナムギャル王により、父王であるシンゲ・ナムギャル王を記念するために造立されました。

他に、シェイのデスタンにも、同じく高さ3階にも及ぶ巨大な仏陀の仏像があります。
デスタンでは他にも石に掘られた仏像や神聖な仏塔等も見ることが出来ます。

チベット歴の1月30日には”シェイ・ドゥルロ”というお祭りが催され、ラダック全土から人々が巡礼に訪れます。
シャカムニ仏に供物とバターランプを捧げ、寺院の内外で五体投地やコルラをする巡礼者の姿を見ることが出来ます。

また、7月10日は”シェイ・シュブラ”というお祭りが開かれます。
この日は、周囲の農家たちがその年の最初の収穫物を縁起物として仏法僧にお供えし、踊りを踊ってお祝いします。
このお祭りでは”ドルジ・チェンモ”と呼ばれる守護尊も登場し、また、地元の人々による歌や踊りに使われる馬や雪獅子の車、その他の小道具を作るという風習も残っています。

さてこのシェイ王宮。レーの街から車で20分程の距離でしょうか。
「シェイ」とは「水晶」を意味する言葉で、この王宮や僧院から周りを見渡すと、周囲の山々を覆う万年雪がまるで水晶のように光輝いて見えたのが名前の由来となっているのだそうです。

パルダンさんの説明にもある通り、ここはラダックで最初の都だった場所。10世紀に西チベットから来たキデ・ニマゴンがこの場所に王宮を建て、その後、ラチェン王朝の初代王であるラチェン・パルキゴン王がこの場所を都として定めました。
その当時は、今もシェイの目の前に広がる湖の脇を通ってチベット本土まで続くキャラバンルートが通っていたらしいですよ。

さて、レーからシェイに向かっていくと、シェイの手前左側に大きなネパール式の仏塔が見えてきます。
シェイ王宮創建当時のラダックには、巨大な仏像や仏塔を建立する技術を持った人はいなかったらしく、ネパールから多くの仏師や技師を呼び、そのネパールの人たちがシェイ王宮の建立にあたったそうです。
なので、ここに立つ仏塔はチベット式ではなくて、ネパール式の仏塔なんですね。
この仏塔に立ち寄る方はあまりいないかな。。。とも思いますがせっかくですのでここで車を降りてまずはこの仏塔を見学してみましょう。

こちらから見るシェイ王宮の姿もなかなかのもの。夕方に訪れると素敵な光が王宮を照らし、美しい姿を見ることが出来ます。


ちなみにこの仏塔の近くでも石仏をいくつか見ることが出来ます。

仏塔から道路沿いをシェイ王宮の方に向かって歩いていくとご存じ(?)のように道沿いに巨大な金剛界五仏(ギャワ・リンガ)の摩崖仏があります。

この金剛界五仏が彫られた年代は不明ですが、左から宝生、阿閦、大日、阿弥陀、不空成就の各如来が彫られていますね。レー近郊では一番大きく、見事な金剛界五仏の磨崖仏だと思います。
これくらいの大きさのギャワ・リンガは他にはザンスカールのパドゥムでしか見られないかな?と。

そうそう、以前パルダンさんに「この金剛界五仏の歴史を調べるからここの写真を撮ってくれ!」と言われ撮った写真がこちら。

ここに何やらこの摩崖仏のいわれが彫ってあるらしいのですが、、その後まだどんな内容だったか聞いておりません(笑)。
今度お会いした時にちゃんと聞いてみようと思います。もしどなたか読める方がいらっしゃったら内容教えてくださいね!

ギャワ・リンガの近くから見たシェイ王宮の全景がこちら。

ちなみにこのギャワ・リンガのすぐ近くには多くの石仏が無造作に置かれています。これらの石仏を見ながら王宮の入り口の方にゆっくり歩いていきましょう。


今は王宮の入り口近くまで車で上がることが出来るのですが、高度順応がしっかりできている方はせっかくなので道沿いにあるマニ車を回しながらゆっくりと王宮まで登ってみましょう。
深呼吸しながら本当にゆっくりと歩いて5分ほどで王宮の入り口に到着します。


入り口近くからさらに丘の右奥の方を見てみると昔の城塞の跡が少しだけ残っているのがわかりますね。

パルダンさんの説明にもあるように、このシェイの王宮内には本当に大きなお釈迦様の像と大きな仏塔があります。
16世紀後半からラダックはナムギャル王朝の統治下に置かれる事になるのですが、そのナムギャル王朝下で、ラダック史上最も偉大な王として知られるセンゲ・ナムギャル王が亡き後、1633年に息子であるデルダン・ナムギャル王が亡き父王を弔うために宮殿内に寺院を造り、この巨大なお釈迦様の像と大きな仏塔を建立しました。

王宮内内部に入っていくとまずはその巨大な仏塔(ナムギャル・チョルテン)が見えてきます。

ちなみにこの仏塔の近くから下を見ると、先ほど見たネパール式の仏塔と周囲の景色を見渡すことが出来ます。

さらに先に進んでいくと最上部にある寺院の入り口に到着します。奥には先ほどの巨大な仏塔が見えていますね。

こちらが内部にある有名なお釈迦様の座像。なんと750kgの銅と8kgの黄金を使って造立されたそうです。

堂内の壁は美しい壁画で埋め尽くされています。

こちらはアヴァローキテーシュワラ・シンハナーダ。獅子吼観音さまですね。

グル・リンポチェ。

こちらはナーガールジュナ(龍樹)。

そしてもちろんお釈迦様も描かれています。

いやあ、、改めて見てみるとやっぱりシェイは素晴らしいですね!

最初に立ち寄ったネパール式の仏塔からゆっくり歩いてお参りして大体1時間半から2時間位といったところでしょうか?
シェイを含め上ラダック(インダス川の上流)に建つ僧院や寺院を一日で回る方も多いはず。
となるとシェイでそこまで時間を取ることは難しいのかな・・とちょっと思ったりもしますが、まあ今は昔と違って道路状況も良くなりましたし、できればしっかりと時間を取ってゆっくりお参りして頂きたい場所でございます。

長くなったので今日はこれくらいで。
来週はすいません。ちょっとうちも今年は夏季休業をいただくことにしましたので一週お休みをいただきます。
次回はこのシェイ王宮からも見ることが出来る巨大な僧院をご紹介いたしますね!

と言うことで最後の一枚がこちら。
寺院内をゆっくりとお参りして、1時間位壁画とかをじっくり見学して出てきたら鍵番のお坊さんがちょっと疲れた顔で見送ってくれました(笑)。
ここの寺院で1時間もいる観光客はいないですよね。。たぶん。

それでは皆さま、良い夏をお過ごしくださいね。
ジュレー!!

やまな

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