やまなでございます。
さてさて今日は水曜日でございますね。
明日は2月11日。建国記念日ですね。
そして、、そうです。13日は「ブータンを知ろう! オンラインで繋ぐブータン第8回」の日でございます!!
今年最初の開催となる今回はフォトグラファー・関健作氏をゲストに迎え、東京・代々木上原のブータン料理レストラン「ガテモタブン」さんのご協力でお届けいたします。
さらにさらに東京・曙橋のチベットレストラン「タシデレ」さんにもご協力いただける事になりました!
今回のテーマは「ロサール」。ブータンのお正月・ロサールをゆるーく知って学んでお祝いいたしましょう!
ガテモタブンさんからは「日本で作れるロサールのお料理!」もご紹介いただきます。
Zoomでのご参加は事前お申込みが必要となります。詳細、その他は下記をご参照くださいませー。お申込みお待ちしておりますね!!!
という事で告知もさせていただきましたので(笑)、早速本日も「ラダック・ザンスカールの見どころ紹介」に行きたいと思います。
前回ザンスカールの「プクタル僧院」をご紹介させていただきました。で、もちろんザンスカールには今までご紹介させていただきました僧院・寺院以外にも多くの見ていただきたい場所があるのですが、ツプテン・パルダン師の著作「A Guide to the Buddhist Monasteries and Royal Castles of LADAKH」で紹介されているザンスカール部分は前回で終了。
今日はカルギルとザンスカールの間、カルギルからザンスカールを目指すとスル谷の一番奥辺りにあたるのかな??ジュルドの近くに建つ「ランドゥム僧院」のご紹介でございます。
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■ランドゥム僧院
”シャドゥップ・ザムリンギャン”と呼ばれるランドゥム僧院は、約250年前ツェワン・ナムギャル王の統治時代に
ンガリ・リンポチェ・ロブザン・ゲレック・イシェタクパによって創建されました。
ランドゥム僧院はンガリ・リンポチェがラダックの様々な場所に建立した7つの分院の中で最も重要な僧院とされています。
僧院には多くの神聖なお堂があり、ドゥカン内には創建者であるンガリ・リンポチェのミイラも安置されています。
歴代のンガリ・リンポチェが僧院長を務めるこの僧院はドルジェ・ユドンマという護法尊によって守られており、現在も約40名の僧侶がここで暮らしています。
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カルギルからザンスカールへと車で向かう方のほとんどはこの僧院に立ち寄っているかなと思います。
何となくの僕のイメージですが、カルギルを早朝出発してジュルド辺りで昼食。ランドゥム僧院に立ち寄ってからパドゥムを目指す。
そんな感じの方が多いんじゃないかな?と。
もちろんこの周辺で泊まる事も可能なんですが、今は昔と違って道路状況もだいぶ良くなりましたし、よほどの目的が無い限りあえてジュルドやランドゥム辺りで泊まらなくてもいいのかなあ。。と個人的には思います。標高も高いですしね。
カルギルからやって来てジュルドであったかいチャイを飲み(僕はいつもここでマギーを食べるのですが)、先へ進んでいくと目の前に小山の上僧院が見えてきます。
このとっても印象的な場所に建つのが1870年に創建されたランドゥム僧院。
ランドゥムに立ち寄らず先を目指す方も必ずここで止まり、チェックポストでパスポートのチェックを受けることになります(ジュルドでもチェックがあるのですが)。
車で僧院の近くまで上がり、そこからは歩いて僧院の中に入っていきます。
僧院の少し下に建つチョルテンから見た眺め。
僧院の敷地内に入ると正面にドゥカンが建っています。
前庭に建つ大きなチョルテン。
ランドゥム僧院。
2000年7月にパキスタンから国境を越え侵入してきたイスラムゲリラが3人の僧侶と1人のドイツ人を殺害するという悲しい事件が起こりました。
僕が初めてザンスカールを訪れたのはその数年後のこと。前職時代にザンスカールのツアーを実施するために下見を兼ねて訪れたのが最初です。
その時「ご一緒しませんか」とお声掛けしたお客様から「行けないんだけどこの写真をランドゥム僧院に届けて欲しい」と数枚の写真をお預かりしたのですね。
そのお客様は90年代にザンスカールに入られ、このランドゥム僧院に立ち寄った際に僧侶の写真を何枚か撮らせてもらったとのこと。
僧院に到着し、そのお預かりした写真を出迎えてくれた僧侶に手渡すと、その僧侶は何とも言えない表情になり
「ありがとうございます。ここに写っている僧侶は2000年に悲しい出来事があって亡くなりました」と。
その僧侶は写真を堂内に飾り、しばらく手を合わせていらっしゃいました。
そんな事があり、この僧院は僕にとっても非常に思い出深い場所なのでございます。
ちなみに何度か書いてますが、その下見の際に案内してくれたのが当時まだ大学生だったHidden Himalayaの社長ツェワン・ヤンペル氏でございました。ほんと彼とも本当に長い付き合いになりますね。
すいません。話がそれました。
このメインの建物は2階建てになっています。1階はドゥカン、そして2階には小さな展示室があるんですね。
もちろん2階の展示室もしっかりとご覧頂きたいのですが、まずはドゥカンをしっかりお参りして頂きたいなあと思います。
こちらがドゥカンの内部の様子。
入り口の左右、そして堂内にも素晴らしい壁画が描かれています。
ご存じ六道輪廻図。
こちらはカンロプチュスム。またどこかでこの絵のご紹介、説明などさせていただこうかな。。と思います。
ドゥカン内の壁画こんな感じ。
ランドゥム僧院のドゥカンに納められている仏像。
このドゥカン内で必ず見ていただきたいのがこちら。
正面向かって右手の壁際に納められているのですが、このツォンカパ。なんとトルマ(バターで作られた供物)なんでございます。
ほんと細部までしっかりと作られた素晴らしく美しいトルマです。
ドゥカン、2階の展示室をゆっくりとお参りして1時間少しくらいかな。標高が高い場所に建っているのでカルギルからパドゥムに向かう途中に訪れる場合は深呼吸を意識して、とにかくゆっくりゆっくり歩いてくださいね。
ちょっとまだ高度順応自信がないかも。。っていう方はパドゥムからの帰り道に立ち寄るのもいいかもしれないですね。
ランドゥム僧院の僧侶。
僧院内で出会った子どもたち。
ランドゥム僧院からザンスカールの中心地・パドゥムまでは111km。
ここから少しザンスカール方面に向かうと標高4400mのペンジ・ラ(峠)を越えていきます。
あ、そうそう。先日ちょっとYoutubeの方にランドゥム僧院の動画をアップしましたのでこちらも是非ご覧くださいませ。
数年前の夏に訪れた時、ちょうど周囲の村人たちが僧院に集まり、壁の修復と塗りなおしをしていました。
「おお!!完全機械化じゃん!!!」と思って撮った1分弱の短い動画になります。
さて、ずっと続けてきましたたこの「ラダック・ザンスカールの見どころ紹介」も残すところあと2回となりました。
いやあ、、よう続いた。感無量っすね(まだ終わってないけど)。
次回は僕も一昨年に初めて訪れる事が出来た谷合の集落に建つ僧院をご紹介します。本当に素敵な場所だったなあ。。
という事で、、、
皆さま、週末はZoomでお会いしましょう!お申込みお待ちしておりますねー!!
やまな
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