こんにちは。
毎週月曜日に更新しているブータンの見どころ紹介。本日は第六回目になります。
先日以前の記事を見返していて「あれ。。なんでここご紹介してなかったんだろう。。」って気付いちゃいました。
ということでブータンに行ったら絶対に外せない場所!
本日はご存じパロのパロ・ゾンをご紹介いたします。
パロの街並みを眼下に臨む場所に建ち、映画「リトル・ブッダ」のロケ地になったことでも有名なパロ・ゾン。
ブータンのシンボルともなっているこのゾンの正式名称は「リンプン・ゾン」で「宝石の山の城」という意味になります。
現在の建物は20世紀初頭の火事で焼失した後に再建されたものですが、元々はシャブドゥン・ンガワン・ナムギャルが17世紀に基礎を造ったのがはじまりです。
パロ・ゾン
ゾン入口の回廊には四天王や六道輪廻図、カンロプ・チュスムなどの鮮やかな壁画が描かれています。
その回廊を通り、一歩ゾンの内部に入ると広い石畳の正面にウツェがそびえ立っています。その雄大な姿にきっと圧倒されることでしょう。
ウツェの奥にある階段を降りると左手にある建物がキンレイ。現在はキンレイ内部の見学は許可されていますが、その正面のお堂内部への立ち入りは許可されていません。
普段は布で覆われていますが、実はこのお堂の外壁には聖人ミラレパの生涯を描いた美しい壁画が描かれています(昔は布が無かったので見られましたよね)。
キンレイ内部にある窓からは、パロの街並みやウゲンぺルリ宮殿、パロ・チュ(川)を眺めることができます。ここから眼下にパロの街を見下ろしてみると改めてゾンの建物の大きさを実感することが出来ますね。
ゾンの中庭からは、今は国立博物館となっているタ・ゾンが後方の山上に建てられていることもわかります。
毎年春に行われるブータンで最大のお祭り、パロ・ツェチュ祭はパロ・ゾンと隣接するデヤンカ広場で5日間にわたり執り行われます。
デヤンカ広場は普段はひっそりと静まり返っていますが、お祭りの時は一張羅に身を包み着飾った多くの観客で賑わいます。お祭り最終日の早朝にグル・リンポチェの巨大なトンドル(大タンカ/大掛軸)がご開帳されます。「トンドル」の意味は「見るだけで解脱ができる」という本当に貴重で尊いものです。
またパロ・ゾンでは9月~10月頃にドムチェ祭も行われていますが、同時期に首都ティンプーで行われるドムチェ祭よりも小規模になります。
最近では11月頃に阿弥陀仏(ツェパメ)の大タンカが一日限定でご開帳されています。ドムチェ祭もこの大タンカご開帳も、事前に日付が発表されることが少ないので、もしご旅行中にご覧になられた事がある方は本当にラッキーだと思います。
パロ・ゾンから石畳の参道を歩いて、伝統的な屋根付きカンチレバー橋のニャメ・ザムまで行くのも気持ち良いですね。
この近くには学校があるので、学生や子どもたちとすれ違うことも良くあります。
ちなみこの橋の名前である「ニャメ・ザム」とは、ニャ(魚)がメ(無い)のザム(橋)という意味。橋を渡りながらそっと魚がいないかどうかを確認してみてください。
そうそう。この橋を渡る前にちょっとゾンの方に行ってみると、川沿いにこんな感じの小さなお堂があります。
行ったことがある方は少ないと思うのですが、この中にはパロ・ツェチュで使われるアツァラ(道化師)のマスクが納められています。
女性はお堂内部に入れないのですがぜひ立ち寄ってみてくださいね。
飛行機でブータンへ到着する際、風向きによってはパロ・ゾンを左手側に見ながら着陸することもあります。もしそうでなくても、空港の滑走路から良く見えるので飛行機が着陸したらぐるっと景色を眺めてみてください。
夜にはライトアップされ幻想的な姿を見せるパロ・ゾン。
観光で初めてブータンを訪れる方はほぼ行ったことがあると思います。
僕も今まで何度も足を運んでいますが、何度訪れてもやっぱり素晴らしい場所だと思います。
次回のブータン旅行もパロ・ゾンの見学から始めましょうね!
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