やまなでございます。
さて今週も水曜日がやって参りました。
毎週水曜日にお届けしているこの「ラダック・ザンスカールの見どころを紹介」も気が付けばもう八回目なんですね。
ちなみにご紹介しているツプテン・パルダン師の著作には全部で29の僧院が紹介されているんです。。
まだまだ先は長いですねー。
という事で本日も張り切って参りましょう。今日は「ピヤン僧院」をご紹介いたします!
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■ピヤン僧院
ピヤン僧院はレーの西17kmの場所に位置します。
僧院の位置する場所は、ジャムヤン・ナムギャル王がディグン派のチョスジェ・ダンマ・クンガに寄進した多くの僧院のうちの一つだった場所。
王はまたチョスジェ・ダンマ・クンガを自身の師としても信頼していました。
”タシチョ・ゾン”と呼ばれるこの僧院は”青い丘”として知られる丘の上に創建されました。
この僧院が建てられたことによりピヤンに僧院のコミュニティーが形成されていきます。
これは、ラダックにスキョバ・ジグステン・ゴンポによるディグン派の教えが初めて確立された事を意味しています。
現在約70名程の僧侶が僧院で生活しています。
僧院には数多くのお堂があり、お堂内部では王室の時代に描かれた壁画も見る事が出来ます。
また、アプチ・チョスキ・ドルマが守護尊として祀られています。
毎年6月2日から3日にかけて”ガン・ンゴン・ツェドゥップ”というお祭りが催されます。
お祭り期間中はラダック全土から多くの人が訪れます。
このお祭りでは神聖な仮面舞踊(チャム)が舞われ、多くの奉納品を投げる儀式も行われています。
ピヤン僧院は約490年前に建てられました。
歴代のスキャブジェ・トクダン・リンポチェが僧院長を務めています。
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ピヤン僧院はレーから比較的近い場所にありますので日帰りで訪れた方も多いかなと思います。
レーのシャンティ・ストゥーパ辺りからハイキングで訪れる事も出来ますね。
車で向かうとピヤンまでは20分程でしょうか。
レーの街を出発し、空港を通り過ぎてさらに西へ。少し先に進んだところにピヤンの集落に向かう分かれ道があります。
この道を北へずっと向かっていくと、、
こんな感じでピヤン僧院の姿が目に飛び込んできます。
右手に並ぶ仏塔群の辺りは昔の僧院へ向かう道沿いなんでしょうね。もちろん今は僧院のすぐ側まで車で向かうことが出来ます。
こちら少し近寄った所からのピヤン僧院の全景。
この写真で見て右側の方が昔からあるお堂、左側の建物が新しいお堂になります。
真ん中の赤い壁のお堂を挟んで左右の建物の造りが違うのが良くわかりますね。
こちらは少し先の山の中腹から見た僧院全景の写真。ピヤン僧院の大きさが良くわかると思います。
新しいお堂を近くから見るとこんな感じの外観です。
ちなみにこの新堂。内部の仏教壁画などはブータンから招聘した絵師さんたちによって描かれたそうです。
僧院からピヤンの谷のさらに奥の方を見るとこのような光景が広がっています。
今までこの僧院にも何度も足を運んでおります。
緑あふれる夏もいいですが、やっぱり冬の景色も最高ですね!
さてこのピヤン僧院。車を降りて少し歩くと右手に旧堂、左手にお祭りが催される広場が見えてきます。
パルダンさんの説明にもありましたが毎年ピヤン僧院では”ガン・ンゴン・ツェドゥップ”というお祭りが催されています。
通常であればお祭りの当日はラダック全土からだけではなく、海外からも多くの観光客が訪れ、会場となる広場は多くの観客で埋め尽くされます。
ちなみに今年は7月18日、19日の予定。。。どうなるのでしょうか。。
こちらは数年前に訪れた時のお祭りの様子。僧院の広場で仮面舞踊(チャム)などが繰り広げられます。
お祭りを見学される場合は朝早い時間に会場に到着するようにしましょうね。あと炎天下での見学となりますので帽子やサングラスは必携です。
さてこちらが昔からある古いお堂の外観なのですが、、、
すいません。何度か訪れているのですが内部の写真はありませんでした。
中がどんな感じかは行ってからのお楽しみということにしておきましょう。
こちらは僧院から見た近くに立ち並ぶ仏塔群。
また、僧院の敷地内にはこんな感じの阿弥陀如来や仏塔等が彫られた岩も数多く見られます。
僧院の上にはこんなシンボルも。
チベット圏でよく目にするこの法輪と鹿。皆さまもちろんこちらのシンボルはよくご存じですよね(笑)?
ピヤン僧院。大きな僧院なのですが見学出来る所は限られており、ゆっくり見て回っても1時間程かなと思います。
ですが僧院の見学が終わったからと言ってすぐに先に向かうのはちょっと待ってくださいね。
このピヤンには是非とも訪れていただきたい場所がもう一つあるんです。
それは「グル・ラカン」と呼ばれる小さなお堂。ピヤン僧院から少し谷の奥に入った村の中の崖にこんな小さなお堂が建っています。
こちらの小さなお堂がグル・ラカン。
たぶん今もそうだと思いますがお堂の鍵は村人が管理されています。
いきなりお堂に向かっても鍵が閉まっていることが多いので、訪問する方はまず下の村で鍵があるかどうかを確認してから向かいましょう。
このグル・ラカン。
小さなお堂なのですが内部に描かれている壁画は保存状態も良く本当に美しいもの。ピヤンを訪れる際は必見の場所でございます。
で、内部はどんな感じかといいますと、、、
諸々理由がありましてちょっとだけの紹介になっちゃいますがこんな感じの壁画が壁一面に描かれています。
「グル・ラカン」の名前通りグル・リンポチェの像もありますね。
いや、本当にたくさん美しい壁画の写真があるんですよ。。
ただ昔パルダンさんと一緒にこのグル・ラカンを訪れた時に、
「このお堂の中に描かれている忿怒尊や守護尊は非常に力の強いものだ。写真を撮るのはいいがきれいだからと言ってむやみやたらと外に出してはいけない!」と言われまして。。
その教えをちゃんと守ろうと思います。すいません。
ですが本当に素晴らしいお堂ですので何度も言いますがピヤンを訪れたら絶対にグル・ラカンにも足を運んでいただきたいと思います!
すいません。長くなっちゃいましたので今日はこのあたりで。
しかし今年のピヤンのお祭りはどうするんだろうなあ。。
ラダックは今色々ありますし、でも宗教儀式だからやらないわけにはいかないと思いますし。。
またゆっくりとお祭りを見に行ける日が早く来るといいですよね!
それでは来週も引き続きラダック・ザンスカールの見どころを紹介させていただく予定です。
来週は、、、レーの街から一番近い(と思う)僧院のご紹介でございます!
やまな
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