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こんにちは。新型コロナウィルスの感染拡大の注意が必要ですが、予防効果があると言われているのが手洗いですね。

数年前になりますが、パロ谷にある小学校の保護者参観を見学しました。観光客は美術学校などを除き学校訪問は制限をされていますが、この時は招待いただき特別に参加ができました。この日の催しは運動会や発表会ではなく、放課後に一時間程度の集うとのこと。何をするんでしょう。

会場を見渡すと、

手洗いの手順を描いた幕が掲げられていました。そして児童代表の女の子達がデモンストレーションを始めました。

正しい手洗いのイラストを見せながら、手のひら、指の間、手の甲、親指の付け根、指のうしろ、爪の間と指先、手首を洗って水で流して拭き取るまでの手順です。

さらに、これらの「手のひら」「指の間」など手順名を書いたタスキをかけて、ブータン音楽と一緒に踊っていました!どんな順に洗うのがいいか、どれくらいの長さで洗うといいのかなどをわかりやすく伝えているのですが、踊って伝えるというのがなんとも可愛らしい。自分たちの方法で表現してるなと思いました。

そんな子供達のデモンストレーションや先生のお話を、保護者も真剣に聞き取り組んでいました。

昔からブータンでは、食事の前には炊いたお米を両手のひらの間でご飯を練るように丸める習慣があります。食事の前に神に捧げるという意味もあるようですが、昔は農作業中や森の中での食事では、水で手を洗える環境が限られていたため、ご飯粒で汚れをとっていたとも言われています。最後にそのご飯粒は、鳥や犬達が食べる姿も見かけます。

今でも場所や世代によっては、水での手洗いが習慣化されていないこともあるでしょう。

この催しでは、大人から子供、その逆の子供から大人へもお互いに教え・学び合うという姿勢を感じました。教師が児童に教え、それを子供たちが自分で理解をして保護者にも伝える。そして各家庭でも親・子供が見本となって、周りの人に手洗いを教えるようなる。それを目的に保護者参観としたのではないのかと思いました。私もこの時ひさびさに、手洗いの正しい手順をブータンの子供たちから学びなおしました。改めて、手洗いは感染症や風邪や下痢などの身近な病気の防止の基本でもありますね。

最後は、保護者のみんな、お父さんもお母さんも交じって手を洗いました。子供達から保護者達に水をかけて流している姿が、なんとも和やかでいいですね。

ブータンでは、特に地方では手洗いの環境が整っていない学校もあります。手洗いだけでなくトイレも、水洗であってもレバーを押せば流せるわけではなく、大きなタンクに水を貯めて手桶を使い流しています。

国連児童基金(ユニセフ)のウェブサイトには「30億人が、石けんや水が備わった基本的な手洗い設備が自宅にない環境で暮らしている」とあり、『新型コロナウイルスから自分や他者を守る上で、手洗いは最も安価かつ効果的な方法の一つだが、数十億人の人はこの最も基本的な方法にすら手が届かない』というユニセフ関係者のニュースも見ました。

今、ブータンの人々も新型コロナウィルス対策として手洗いを重視し、人々が集う場所にはポリタンクを使い新たに手洗い場を設置したりもしています。蛇口をひねれば安全な水が出る、まして温水まで出るくれる恵まれた環境にいられる私は、うつらない・うつさないための正しい手洗いをしようと、この写真を見返して思いました。

キトト

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【LADAKH LADAKH ~6人の写真家のまなざしが捉えた、ラダックの知られざる魅力】
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