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やまなでございます。

さて今週も水曜日がやって参りました。
先週はブータンからオンライン授業をしてみたのでそのご紹介をさせていただいたのですが、今日はいつも通り(?)ラダック・ザンスカールの見どころを紹介させていただきますね。

ということで本日は第七回目。「リゾン僧院」のご紹介でございます。

今日は写真メインでのご案内。
それではいつものようにパルダンさんの案内からどうぞ!


※リゾン僧院

“ウマ・チャンチュブリン”の名前で知られるリゾン僧院は今から約170年前に、偉大な僧であるツルティム・ニマによって創建されました。
リゾン僧院はゲルク派に属し、開祖ツォンカパの教えを厳格に守っています。

リゾン僧院の僧侶たちはチャム等の舞踊やお布施等を含む様々な儀式よりも、仏教徒としての戒律を順守することに最も重きを置いて生活しています。
僧侶たちの僧服や食事なども、僧院によって賄われています。
約40名の僧侶がリゾン僧院に住んでいますが、僧侶たちは自分の部屋の中で仏教と関係のない本や衣服を持つことが禁止されています。

僧院長は歴代のツルティム・ニマとその息子であるスラス・リンポチェが務めています。

リゾン僧院の中には聖堂やツルティム・ニマの自伝が彫られた版木、その他にも初代のスラス・リンポチェによる仏具や経典があります。
また、リゾン僧院は他からは隔離された場所に建てられており、僧院の2km下には約20名の尼僧が住む”チュリチャン”と呼ばれる尼僧院が建っています。
尼僧たちの食事や僧服も全てリゾン僧院によって賄われています。
尼僧たちは日々の修行の他にも糸を紡いだり、ミルクや油を絞る仕事を担っています。

初代のスラス・リンポチェ・ロブザン・ツルティム・チョスペルは多くの経典や歌を残しました。
チベットのデプン僧院で学んだ現在の第2代スラス・リンポチェ・スタンジン・ノルブも偉大な仏教学者であり哲学者として知られています。
彼はツォンカパの教えをしっかりと受け継ぎ、102番目にガンデン・ティパ(注)に任命されるという栄誉を授かりました。
(注:ガンデン・ティパ ゲルク派の一番偉い僧侶のタイトル)

リゾン僧院。訪れた事がある方も多いと思います。
レーからラマユル方面へ向かい、アルチを越えて少し走った所を北へ。谷合の道を走りながら標高を上げていくと目の前に巨大な僧院の伽藍が見えてきます。

ちなみにこの写真に写っている下の建物は僧侶の学校。今もここで多くの少年僧が学んでいるんですね。

ここで車を降りてゆっくりと歩きながら僧院へ向かうのですが、、



標高もそこそこ高いですし、きちんと整備はされていますがこんな感じの石段を上がって行きますので結構しんどいんです。。ゆっくりゆっくり僧院まで上がって行きましょう。

僧院の一番上まで上がると眼下にこんな感じの景色を見ることが出来ます。こちらは冬に訪れた時の写真。ほんと絶景ですね。
この真ん中の谷をずっと車で走ってきます。

このリゾン僧院。中を見学することが出来るお堂はそれほど多くはないのですが、いくつかお参りすることが出来るお堂の中には立体曼荼羅や砂マンダラの台座、美しい仏塔や数々の尊格の仏像など本当に素晴らしい仏教世界を感じられる場所なんですね。

お堂の内部はこんな感じでございます。
こちらは本堂の内部とお釈迦様、千手千眼十一面観音様など。



こんな感じの仏塔(チョルテン)もお参りすることが出来ます。

もちろん六道輪廻図などの壁画も。

こちらは砂マンダラの台座。

そしてこちらが小さなお堂の内部に納められたヴァジュラ・バイラヴァの立体曼荼羅でございます。

この立体曼荼羅が納められた小さなお堂。リゾン僧院の一番上にあるのですがここを訪れたら必ず足を運んでいただきたい場所でございます。

話は飛びますが僕も現地でご案内する時はいつも普通に「ヴァジュラ・バイラヴァ」て言っているのですが、、、
今日本語で何って言うんだろって調べてみたら「大威徳明王」って言うんですね。勉強になりました。

さてこのリゾン僧院。ゆっくりとお参りして1時間から2時間程って感じでしょうか。
ちなみにリゾン僧院からさらに北へ北へと向かうとヘミス・シュパチェンへの集落へと道が繋がっています。
昔は歩いて向かう人も多かったのですが、今は車道が繋がったので車で向かうことも可能。ほんと車で行くとあっという間ですよ(笑)。

次にラダックを訪れる際はリゾン僧院、さらに先の谷にも足を運んでみてくださいね。

という事で今日はこの辺で。
最後にちょっとした動画をご覧くださいませ。

五体投地で僧院へと巡礼に向かう方たち。
谷間に響く「オム・マニ・ペメ・フム」の声が本当に美しいなって思いました。

それでは来週も引き続きラダック・ザンスカールの見どころを紹介させていただこうと思いますー。

やまな

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