skip to Main Content

やまなでございます。

さて7月も半ばになり、本来だとこれから本格的にラダックの旅行シーズンが始まりますね。
残念ながら今年は新型コロナウィルスの関係で、現状では旅行する事は難しいのですが、少しでも皆様にラダックの空気を味わっていただく事は出来ないかなあ。。と思っている今日この頃でございます。
まあそんな事を言っている僕も今年はブータンにもラダックにも行けない感じなので、かなり自分の中のヒマラヤ成分が枯渇してきているのですが(笑)。

そんな事を考えている中で、ふと頭に浮かんだのが昨年GNHトラベル&サービスが出版しました「LADAKH LADAKH」
この作品の制作にご参加頂きました方々やラダックと関わりの深い方たちに簡単なアンケートにご協力いただき、それを月一位で皆さまにご紹介できれば面白いかな?と思ったのですね。

うん。思いたったが吉日です。
さっそく色んな方にお声がけさせていただき、多くの方にご協力いただきました。皆さま本当にありがとうございます!!

という事で本日、第一回目は皆さまご存じの写真家・三井昌志氏でございます!

=============================
■写真集「LADAKH LADAKH」~写真家・三井昌志氏に聞いてみた

①初めてラダックに到着したときの率直な印象を簡単にお願いします
まず空の青さに圧倒されました。インドの平地では、たとえ快晴であってもどこかぼんやり霞んでいるものなのですが、ラダックは尋常じゃないぐらい空が青くて光が透明でした。「多くの写真家がラダックに惚れ込む理由はこれなんだ!」って思いましたね。

②今、食べたいと思うラダック料理はなんでしょうか?
ラダック料理ってわけじゃないんですけど、インスタント・ヌードルのマギー(卵入り)は忘れられない味ですね。去年バイクで標高5260mのタグラン・ラ峠を越えたとき、寒さで震える体を温めてくれたのが、峠の茶屋みたいな安食堂で食べたマギーでした。GNHトラベルの山名さんがムーンダル(豆を揚げたインドでお馴染みのスナック)をマギーに入れると美味しさ倍増だと教えてくれたので、それもやってみましたが、ほんとにうまかった。生き返りましたね。

③初めてラダックに行く方に、ぜひ見てもらいたいお勧めの場所や風景を教えてください
やっぱりバンゴンツォでしょう。これは外せない、素晴らしい場所です。できれば日帰りじゃなくて、湖畔の村に一泊して、満点の星空や神々しい朝日も見てもらいたいですね。パンゴンツォに向かう山道も素晴らしい。ヤクや羊やマーモットなどの動物を撮影できるスポットがたくさんあります。

④三井さんが一番好きなラダックの場所か風景を1つ教えてください!
カルギル周辺とスル渓谷ですね。通常のラダック地域とは違ってムスリムが住んでいるエリアなのですが、ほとんど観光客がやってこない場所なので、人々がとても素朴で素敵なんです。

⑤ラダックで人々や風景の写真を撮るときのコツをこっそり教えてもらえないでしょうか?
広範囲に動き回れる移動手段を持つことですね。ラダックってインドでも飛び抜けて人口密度が低いので、滅多に人とすれ違わない。集落もまばらにしかありません。だから屋外で農作業をしている人を撮るためには、運転手付きの車やレンタルバイクを使わなければいけないのです。

⑥今取り組んでいるプロジェクトを言える範囲で教えてください
ここ数年は毎年インドをバイクで一周しています。もう8周もしてしまいました。我ながらよくやるもんだと思います。でもインドって走るたびに新しい側面が見えてくるので、飽きないんですね。ここ数年は「渋イケメン」をテーマに掲げて、働く男たちの姿を撮ってきましたが、今年の旅ではインド女性たちの姿を多く撮りました。カラフルで力強い女性たちの写真もこれから発表していくつもりです。

⑦今後の写真展や作品の発表などの予定を言える範囲で教えてください!
7月24日から、毎週1回のペースで、オンラインの旅トークライブを行うことになりました。初回と第2回はラダックについてお話しします。写真だけでなく、バイクに乗りながら撮影した動画をたっぷりとご覧いただこうと思います。標高5000mオーバーの峠道ってほんとにすごいですよ。ご興味のある方は、ぜひ参加してくださいね。
→詳細はこちらから

⑧「LADAKH LADAKH」という作品へのコメントをお願いします!
6人の写真家の競作ですが、一人一人の個性が前面に出た、唯一無二の作品になっています。他の方が撮った写真を見ると「えー、こんなラダック知らないよ」と驚かされることばかりです。自分が見ている「色」や、切り取っている「構図」は、実はとても偏っているのだと改めて気付かされます。
同じ場所に滞在しても、アウトプットがこれだけ違う。旅と写真の可能性を感じる刺激的な一冊だと思います。

⑨今の率直な気持ちを一言!
外出自粛とイベントの中止が続いている中、できることは限られています。今年撮影した写真を整理したり、新しい現像技術の学んだりといったことを細々と続けています。今はただ、待つだけですね。
写真業界も旅行業界もすごく厳しい年になったけれども、次の飛躍へ向けて力を蓄える時間にするしかありません。きっとこの長い夜も明けるときが来るのだと信じて。

⑩LADAKH LADAKHには掲載されていない作品をいくつか見せてください!
レーの僧院で行われていたお祭りの様子。僧侶たちによる伝統の舞は非常にカラフルでした。

ザンスカールの尼僧たちが家畜のエサにするための雑草を背負って山道を歩いていました。標高3800mの重労働。息が切れます。

スル渓谷で出会ったムスリムの女性。大麦を刈り取る作業に向かっていました。

=============================

写真集「LADAKH LADAKH」はこちらのページからお買い求めいただけます。
三井さんのカバーは残り少なくなってきておりますのでまだお持ちでない方はお早目にお求めくださいね。

三井さん、ご協力ありがとうございました!!
今年の秋に予定していたザンスカールでの撮影ツアーはちょっと難しそうですが、来年の春にはバラナシで、そして秋には今年のリベンジという事でザンスカールの撮影ツアーをやりたいですね!
で、その打ち合わせという事でまた八王子でガッツリ飲みましょう(笑)。
トークイベント楽しみにしておりますー!!

【三井昌志氏 プロフィール」

1974年京都市生まれ。東京都八王子市在住。神戸大学工学部卒業後、機械メーカーに就職し、エンジニアとして2年間働いた後退社。2000年12月から10ヶ月に渡ってユーラシア大陸一周の旅を行う。
以降、写真家としてアジアを中心に旅を続け、人々の飾らない日常と笑顔を撮り続けている。現地でバイクを調達して、行き先を決めずに移動するのが、旅の定番スタイル。2019年までにインドをバイクで7周し、合計11万キロ以上を走破した。
旅の経験を生かしたフォトエッセイの執筆や講演活動を精力的に行う一方、広告写真やCM撮影など、仕事の幅を広げている。「日経ナショナルジオグラフィック写真賞2018」においてグランプリを受賞。
出版した著作は10冊。訪問国は39ヶ国。

■公式ホームページ「たびそら」
■最新作「渋イケメンの旅」

■GNHトラベル&サービス オフィシャルサイト:https://gnhtravel.com
■GNHトラベル&サービス ブータン旅行専門サイト: https://www.gnh-bhutan.jp
facebook
twitter
Instagram

******************************************
■カード決済取り扱い始めました■
【写真集・LADAKH LADAKH ~6人の写真家のまなざしが捉えた、ラダックの知られざる魅力】
******************************************

Back To Top
×Close search
Search