こんにちは。
今回も、いらすとやさんのかわいいイラストからイメージをして、次にどこの国へ行こうかと思いを馳せていただきたいと思います。
今回は国の位置や人口データから始めるのではなくて、ちょっと意外なポイントから見てみましょう。
映画大国で世界三大映画祭で最高賞を受賞された監督もいて、国民も映画を見る機会が多く金曜日には映画館が賑わいます。日本の映画祭にもよく参加しています。
オフィスアワーや学校は午前7時~午後2時と朝早く、そのため昼食は帰宅後に家族と食事をします。
夕食は午後9時過ぎにヨーグルトなどの軽めの食事をすることが多く、一日の食事でメインとなるのは昼食で、この国の料理は大変おいしいです!
主食はお米とナーン、おかずは煮込み料理が多く、サラダや麦スープも定番です。肉、魚、野菜などの食材をハーブやフルーツで味付け、甘さ、酸味、香りなどバラエティに富みます。
香辛料はターメリックが多く、唐辛子は使用しないため辛さは控えめ。
ジャンクで有名なのはザムザムコーラ。
南部ではピスタチオが有名で、生産量は世界一!ざくろ、トマト、サフラン、キャビアなども有名です。
スポーツでは一般的にはサッカーが人気ですが、オリンピックではレスリングや柔道、重量挙げなどの種目に世界的なメダリストがいます。
この国が発祥とされるスポーツがポロで、紀元前6世紀頃に騎馬民族の遊びを起源としてはじまりました。
この国の伝統古典楽器の打弦楽器サントゥールは、ヨーロッパに伝わってピアノのルーツになったと言われています。
サントゥールは現代でも多くの国で演奏され、インドなどでも人気のある古典楽器です。
この国の言葉が起源だと言われる単語は、レモン、ライム、パラダイス、シャーベット、キャラバンやバザールなどがあります。
どうやら、長い歴史がある国のようですね。
国土面積は日本の約4.4倍と広く、人口は8116万人。日本からは直行便がなく、ドバイやドーハ、イスタンブールで乗り継いで片道14時間はかかります。
首都の標高は約1200メートル。あら‼ブータン王国のプナカと同じくらいですね。ただ緯度が異なるため、冬は東京よりも寒く雪も降ります。
気候ははっきりとした四季があり、春・秋が旅行しやすいです。国土が広いため、夏は40度を超え酷暑となる場所もあり、冬は北海道なみの気候です。
国内の北西部は緑豊かな高原、カスピ海沿岸地方では稲作の田園風景が広がり、その他のエリアには砂漠もあり、冬はスキーリゾートとなるところもあります。
主要産業は石油関連産で、天然ガスは世界一位、原油は世界第四位の埋蔵量を誇ります。
世界遺産を見てみましょう。
ここは紀元前7000年にまでさかのぼる歴史、そして遺跡が残されている考古学者たちには憧れの地。
現在、世界遺産が24件(文化遺産22件、自然遺産2件)あります。悠久の歴史がありどれを取り上げていいのか選べないほど、どれも素晴らしいものばかりです。
そのため、この国で1979年に最初に登録された3つをあげてみます。
●チョガ・ザンビール
●ペルセポリス
●イスファハーンのイマーム広場
順に、チョガ・ザンビールは古代エラム王国のジッグラト(聖塔)、ペルセポリスは前6~5世紀ころダレイオス1世によって建設された神殿跡。
「イスファハーンは世界の半分」とヨーロッパの人々に称された美しい街で、そこにあるのがイマーム広場。この広場は16世紀にアッバース1世が建設をし、先述したポロはここで競技され、王族は広場に面したアリー・カプー宮殿の2階から楽しんだそう。
長い間「王の広場」と呼ばれていましたが、1979年のイラン・イスラム革命後からは「イマーム広場」と呼ぶようになりました。
歴史をものすごく、ざっくり見てみましょう。
●紀元前5世紀、アケネス朝ペルシャは古代オリエント世界を統一する大帝国に。
●紀元3世紀、ササン朝ペルシャは中央部の都市ヤズドを発祥の地とするゾロアスター教を国教に。
●7世紀にはイスラム教が入り、現在に至るまでイスラム教シーア派を信仰する
●16世紀、サファヴィー朝ペルシャの首都イスファハーンは「世界の半分」と称される
また中国では唐の時代にこの国の人々を「胡人」、あごひげが長い人と呼んでいたそうです。
このササン朝の時代の絹織物、ガラス器、水差し、絨毯、美しい幾何学模様は、シルクロードを経て日本の奈良まで伝わりました。
法隆寺の獅子狩文錦、正倉院の漆胡瓶・白瑠璃椀などを通じて、当時の高度な技術・文明の高さを知ることができます。
ペルシャ、と聞いたらもうお分かりですね。
ペルシャ猫に
ペルシャ絨毯
そう、
イラン・イスラム共和国です。サラーム、イラン(こんにちは、イラン)。
イランとはペルシャ語で「アーリア人の国」のこと。
現代では1979年ホメイニ師のイスラム革命、1980~88年のイラン・イラク紛争、核問題の疑惑や第三次世界大戦が起きてしまうのではないか、など複雑な問題が報道されがちではあります。
イスラム教シーア派を信仰し、外交では他国と異なる立場をとることもあり縁遠く感じるかもしれませんが、日本とは古代オリエントから交流があり今も貿易を支えています。
2011年の東日本大震災の時には、東北地方に缶詰5万個の緊急物資支援と、駐日大使のご婦人や関係者の方々が被災地に何回も足を運び、1500人分の料理の炊き出しをしてくださいました。
それにイランではおしんが放送され大ヒットして、かなりの方が知っていますし、日本で研修したり働いたり学んだ方も多くいます。
タイトルの「すいかは2つ持つな」とはペルシア語で、「一つ一つ物事を片付けていくこと」。
様々な問題はスタンスの違いはあるとはいえ、一つ一つ話し合い理解することで解決できることはあると思って選びました。
イランと接する国は、北にはアゼルバイジャン、トルクメニスタン。カスピ海沿岸地域もあり、ここをまたげばカザフスタンとロシアとも近隣諸国です。東にはアフガニスタンとパキスタン、南にはペルシャ湾とオマーン湾、西にはイラク、北西とはトルコと国境を接する大きな国です。
歴史ある国の建築物や文化、そこに暮らす人々から学ぶことは絶えません。イランは本当に遺跡も自然も技術も、人びとのアイデンティティも豊かな国で、イスラム国ですが女性にも旅行がしやすく魅力的な国です。
キトト
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