こんばんは。12月も半ばとなりますが、もうすぐクリスマス、そしてお正月がやってきますね。日本の年越しにはお蕎麦をいただく習慣がありますが、ブータンでも蕎麦があります。
現代のブータンの人々は、お米を主食としています。パロやティンプーは標高は2300m程度ですがそれでも稲作が可能ですが、西ブータンのハ県や中央ブータンのブムタン県など標高が2600m程度と高くなる地域では稲作が難しいため、蕎麦を育てています。最近では交通網が発達したため、これらの土地でもお米を簡単に購入したり品種改良に伴い一部で稲作が可能になりましたが、それでも他の地域に比べればお蕎麦もよく食べています。
ブータンには大きく分けて2種類の蕎麦があり、白い花が咲くのは韃靼ソバで苦味があります。もう一つは濃いピンク色の花を咲かせ、苦味が少ないソバです。
(八月ころのブムタン谷には蕎麦の花が咲きます)
日本と同じように蕎麦の麺料理もありますが、最も簡単なのは蕎麦粉のパンケーキ「クレ」。フランスには蕎麦粉クレープ・ガレットがありますが、それと比べたらもっと生地が厚くホットケーキくらいの厚みがあります。これにブムタン名産の蜂蜜や手作りのバターをぬっていただくと、なんとなくお洒落なカフェにいる気分になります。
ただ、ものすごくお腹にたまります。小麦粉のホットケーキと同じ感覚で食べようと思っても、なかなか食べすすまない。
なかにはこんな分厚く、ブレッド風になったものもありますがこれはもう手に持った時点で、その重量感がわかります。1つ食べきるのも大変!
この時は、ブムタンで名産品店をやっていて蕎麦粉のクレを食べていたのですが、私の隣に同じようにクレを買いに来たブータンの方がいました。ブータンの人はクレをどうやって召し上がるのかしら・・・やっぱり、蜂蜜かな~。このおじさまも蜂蜜つけてお洒落カフェ風にする? それ以外のみなさんはどんな味が好きなのかな??
と思いながら見てみると・・・唐辛子ペーストのエゼがどっさりのっていました!!やっぱり、ブータンの人達は唐辛子がどんな料理にも外せないのですね。でもやっぱり、蜂蜜をつけて甘めにして食べるのもいいけれど、蕎麦の苦みと唐辛子の辛さも合わせてみると意外にマッチする、ということを知った日でした。
みなさんは、どちらの味がお好きでしょうか?
キトト
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