こんにちは。
今日はネパールのブッダ・ジャヤンティ、お釈迦様の生誕をお祝いする日です。
現在も外出禁止(ロックダウン)が続くネパールですが、当日の朝の様子を伝えてくれました。
まず新型コロナウィルスに関するネパールの情報ですが、前回4月30日付でご紹介した記事(こちら)からあまり大きな変動はなく、感染者は少しずつ増えてはいますが100名未満、死亡数はゼロのままです。外出禁止期間は5月18日まで延長されています。
さて、ネパールの宗教ですがヒンズー教徒が最も多くの割合をしめますが、仏教徒もいてヒンズー教と重複するお祝いもあります。
今日はブッダ・ジャヤンティ。
2020年4月13日がネパールで使われているビクラム暦の元旦にあたり、新年2077年が始まったという、ちょっとややこしい内容を以前にご紹介しました(こちら)。
そのカレンダーであるビクラム・サンバットには、Baishakh(バイシャカ)と呼ばれる月があり、その月の満月に当たる日がブッダ・ジャヤンテンティになります。
日本的に例えるなら、「皐月の満月」みたいな感じですね。
お釈迦様は、生誕(降誕)された日、悟りを開かれた日、入滅された日は、すべてこのバイシャカの満月の日であったと言われています。
そのため、ネパールや各地の仏教徒はこの日を重要な日として各地で祭典やお祈りをします。
ネパールはお釈迦様が生誕された場所ルンビニがあることから、国外からも仏教徒がやってきて、ルンビニ以外の仏教の地ボーダーナートやスワヤンブナート、パタン、またその他の寺院にも仏教徒が集います。
しかし今年は外出禁止とされているので、ネパール政府は多くの人々が集まることを避け、各自の自宅などでお祈りをする、また家族など少人数で集うときにはソーシャルディスタンスや衛生状況に気を付けることなどを喚起しているそうです。ルンビニは今日は特別に公園内をオープンし、限定的に参拝ができるそうです。
そして仏教徒にとって特別な日ですが、ネパール政府は宗教をとわず、「今日は国民みんなで午後7時にランプの灯りをともし、コロナウィルスの感染防止と制御をいっしょに願おう」と呼びかけています。
すてきな試みだと思います。
灯りをともすことは、科学・医学的に直結して感染予防となるアクションではないけれど、国民の不安な気持ちを少しでも減らすことになるのではないかな、と思いました。
雨季の前に、こんなにスッキリと遠くを見渡せる空をカトマンズで見るのは、とても久しいと思っている市民も多いのではないでしょうか。
以上、カトマンズからのレポートでした。
キトト
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