やまなでございます。
という事でついにこの日がやって参りました。
昨年からぼちぼちと続けさせてもらっている「ラダック・ザンスカールの見どころ紹介」。
本日でツプテン・パルダン師の著作で紹介されている僧院や寺院のご紹介は最後となります。
まあ師の著作の中には他にも多くの事について解説がされているのですが、それらの部分は今後ぼちぼちと不定期でご紹介できればなと。
という事で本日は最終回。
ラダック南東部・ルプシュの巨大な湖ツォ・モリリの湖畔に建つ「コルゾク僧院」のご紹介でございます。
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■コルゾク僧院
コルゾク僧院はレーから208km程離れたツォ・モリリの近くに建っています。
小高い丘の上に建つこの僧院は、約150年前にルプシュを治めていたツェリン・タシ・ナムギャルの支援の下、
ラマ・クンガ・ロドス・ニンボによって創建されました。
コルゾク僧院のご本尊はお釈迦様、他にも多くの神聖な仏像やタンカを見ることが出来ます。
また、このご本尊の内部にはお釈迦様のお弟子である迦葉の遺物と歯が納められています。
歴代のスキャブジェ・ランナ・トゥルクが僧院長を務めるコルゾク僧院には約50名の僧侶がおり、毎年6月3日、4日にチャム(仮面舞踊)が行われます。
以前はこのお祭りは”ゴマン・グストル”と呼ばれていました。
コルゾク僧院の分院にはサメッド村のトゥグジェ僧院があります。
その他にもチャンタン地方にはシャチュクル、チュムル、マヘやムッドなど多くの僧院・寺院が建っています。
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ツォ・モリリがあるルプシュやチャンタン高原の方面を訪れるためには許可証の取得が必要となりますね。
以前は色々と手間がかかったのですが、今は現地の旅行代理店に頼めばすぐに取得してくれます(もちろん有料です)。
数年前からこの許可証で行ける範囲と言いますか、場所が増えましたので今は色んなルート取りが出来るようになりました。
以前は許可証の関係でツォ・モリリと近くにある塩湖ツォ・カルと合わせて訪れる方が多かったのですが、今は許可証の有効地域が拡大されたため、パンゴン・ツォやハンレ等と合わせて訪れる事も出来るようになりました。
チャンタン、ルプシュをぐるっと一周っていうかつては夢だった行程も辿ることが出来るようになっていますね。
ツォ・モリリに車で向かうと湖が見えてくる少し手前で峠を越えます。その峠にはこんな感じで無数のタルチョが風にはためいています。
この峠を越え少し走って行くと遠くにツォ・モリリの姿が見えてきます。
が、集落のあるコルゾクまではまだ少し時間がかかるんです。湖のほとりをさらに先に進んでいくとコルゾクの集落に到着します。
コルゾクにはゲストハウスや商店もいくつかありますのでもちろん宿泊も可能。
その他に常設のテントキャンプやトレッカーのためのキャンプ場などもあり宿泊先には困らないかな?と思います。
ですがシーズン中は本当に多くの人が訪れる人気の場所でもありますので、きちんと事前に予約をし宿の確保をしてから向かいましょうね。
まあ許可証を取得する時点でおそらく車などの手配をされることになると思うので、その際に一緒に旅行代理店にお願いするのが一番楽だと思います。
ここまで辿りついたけど泊まる所がない。。なんてことになったら本当に大変ですからね。
ツォ・モリリ湖畔と湖畔から見たコルゾクの集落の様子。
湖から少し先に向かうと夏の間遊牧民の方たちがテントを張って生活されている場所があります。
カシミアですね!
さてコルゾク僧院。
僧院は集落の中に建っていますのでコルゾクの集落で宿泊する場合は宿から歩いて訪れる事が出来ます。
標高4500mのほどの高地ですので深呼吸しながらゆっくりと歩いて訪れましょう。
数年前に訪れた時、ちょうど前日まで僧院でお祭りが行われていました。
コルゾク・グストルというこのお祭り。以前は「コルゾク・ゴマン・グストル」と呼ばれていたそうです。
で、僧院内に入るとお祭りでご開帳されたトンドル(大タンカ)が床に広げられ、僧侶たちがチャム(仮面舞踊)の衣装をたたんでいる所でした。
この時はちょっと色々予定が入っておりお祭りに合わせて訪れる事は出来なかったのですが、このような様子もなかなか見ることが出来ないのでそれはそれで良かったかな?なんて思ったりもしております。
お堂内の様子。
お堂内部に描かれた壁画。新しい物が多いようですがほんと美しい壁画が描かれていますね。
こちらは観音菩薩。
文殊菩薩
白傘蓋仏母やカーラチャクラも。
本当にきれいな線で描かれていますよねー。
堂内の壁には古そうなチャムのマスクが
堂内に納められた仏像。古いものなんでしょうね。
ゆっくりとお参りして1時間少しって感じでしょうか。
もちろんレーからの日帰りは出来ないのでコルゾクで一泊し、朝から湖畔の散策、遊牧民の方たちのテントにお邪魔して僧院のお参りをする。
それからレーに向かって出発!っていう感じだと途中で軽いお昼を食べて夕方にはレーの街に戻れるかな?と思います。
ただ先にも書きましたが3年前?だったかな。許可証の有効範囲が広がったこともあり、時間に余裕があれば
レー→チャン・ラ→パンゴン・ツォ→ニョマ→ハンレ→コルゾク(ツォ・モリリ)→ツォ・カル→タグラン・ラ→レー
と、この辺りをぐるっと一周回る行程も辿る事が出来るようになっています。
次ラダックに行く時は(この夏の予定)、僕もこのコースをたどってみようと思っているんですね。
まだ訪れた事が無い小さな村や寺院を巡りながら1週間位かけてゆっくり回ろうかな。。と。ご興味のある方ご一緒します??
今からめちゃくちゃ楽しみでございます!!
さて、そんなこんなでずっと続けてきたこのご案内も今回が最終回。
ちょっとチャンタン(まあ厳密にいうとコルゾクはルプシュなのでチャンタンではないと思いますが、、まあいいですよね 笑)の雰囲気を味わっていただきたいなあ、、と思い短い動画をYoutubeにアップしました。
本当はただひたすらら車窓から撮った動画をつなげようと思ったのですが、あまりにも面白くなかったのでこの辺りの自然や動物やお寺の様子も少しご覧いただければと。
1分半ほどの短い動画でございます。皆さまご存じ”Om Mani Padme Hum”の曲に合わせてご覧くださいませ。
という事で。。
皆さまこれまで長々とお付き合いありがとうございました。
パルダンさん、しばらくお会いできてないですが今年の夏は会いに行きますね!本当にいつもありがとうございます。
最後にこのシリーズをご案内させていただくにあたり、いつもパルダン師や他の方々に確認を取ってもらったり、僕が勉強不足でわからない事(いっぱいありました。。)を教えてもらったりしたHidden Himalayaのヤンペルと上甲さんにも深く感謝申し上げます。
本当にありがとう!お手数をおかけしてごめんねー。次行く時はバッグいっぱいの荷物運びますね!
ラダック・ザンスカール行きたいっすねー。
行けるようになるのはもうすぐ(のはず)でございまっす!!
もうすぐこの空気を吸いに行くことが出来る(はず)のでそれまでもう少し我慢いたしましょう!
それでは皆さま、本当にありがとうございました。
諸々落ち着いたらラダック・ザンスカールへ行きましょうねー。
ジュレー!!
やまな
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