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やまなでございます。

さて7月最後の水曜日がやって参りました。
先週はちょっと別のお話だったのですが、今週は引き続きラダック・ザンスカールの見どころをご紹介させていただきます。

今日は前回の「レー王宮とナムギャル・ツェモ①」に引き続き後編でございます。
という事でまずはいつものようにパルダンさんの説明から参りましょう!


※レー王宮とナムギャル・ツェモ②

レーチェン・パルカルと呼ばれる9階建ての王宮は1600年にシンゲ・ナムギャル王により、3年の歳月をかけて建てられました。
またレーにはバクラ・リンポチェによって約170年前に建てられたスピトゥク僧院の分院であるシャンカール僧院や、大翻訳官ローツァワ・リンチェン・サンポによって建てられた”マニ・セルモ”と呼ばれる黄色い仏塔、その他にもネザルゴンパ等があります。

レーの街の中心にはジョカン・ヴィハーラと呼ばれる新しい僧院(ゴンパ・ソーマ)があります。
レーのジョカンは1957年にラダック仏教協会によって建てられ、ご本尊として1959年にチベットから運ばれてきたジョオ・シャカムニ像(注1)が納められています。
現在もラダック仏教協会の議事録はこのジョカンで作成されています。

ラジオ局の近くには2つの大きなマニ壁があります。
“ロンタン”と呼ばれる広場の中心に建つマニ壁は、1635年にデルダン・ナムギャルにより母であるスカルザン・ドルマ妃を弔う為に建造されました。
このマニ壁は長さ約300mあり、ランツァ(注2)やチベット語で彫られた10万個にも及ぶマニ石が置かれています。
また、マニ壁の両端には、悟りと長寿・勝利を意味するチャンチュプ・チョルテンとナムギャル・チョルテンが建っています。
下の方にある長さ約200mのもう一つのマニ壁は、ツェワン・ナムギャル王によって父王を記念するために建てられました。

レーでは毎年12月に”ドスモチェ”というお祭りが行われ、各地の僧院から僧侶が順番に招かれ、健康と繁栄を祈って法要が執り行われます。
タクトク僧院の僧侶は、法要の際に大きな紐で出来たトルマ(ドスモチェ)を立てます。この儀式がお祭りの名前の由来となっています。
12月28日には旧王宮の下にあるラカン・ソーマの広場で神聖なチャム(仮面舞踊)が舞われ、翌29日は僧侶が仮面を被り、太鼓やシンバル、笛を演奏しながら街を練り歩きます。
その行進は広場まで続き、そこで僧侶たちがドスモチェを投じます。
集まった多くの人々は大きな喜びや信心を持ち、その行進に参加します。
■注1:ジョオ・シャカムニ
~まだ悟りを開く前、12歳の頃の王冠を被ったお釈迦様の姿。ジョオ・リンポチェとも呼ばれています。チベット、ラサのジョカンのジョオ・シャカムニが有名
■注2:ランツァ
~サンスクリットよりも前の文字。

さてレーの王宮ですがご存じのように今は王宮としての機能はなく、インド各地の観光地や世界遺産の写真が展示されている展示室などがありますね。
前回ご紹介させていただきましたツェモから歩いて降りて来ていただいてもいいですし、まだ高度順応が万全ではない方は車等でぐるっと回ってくるのもいいかと思います。

こちらが王宮の入り口上部。獅子が訪れる人を出迎えてくれます。

王宮の中はこんな感じになっています。この正面の建物が現在写真などの展示室になっている部屋ですね。


ここは踊り場と言いますか、広場のような場所になっています。ここから眺めるレーの旧市街はこんな感じ。

昔王様はここから人々に向かって語りかけてたのでしょうね。

さてこの旧王宮ですがもちろん内部に寺院もあります。
こちらがその寺院の内部の写真。ご本尊のドゥカル(白傘蓋仏母)が祀られています。

ちなみにですがこのドゥカル。
これだけ立派な像があるのは僕の知る限りラダック内で三ヶ所しかないんじゃないかなあ。。
この王宮のドゥカル、そして後程紹介させていただきますがシャンカール僧院のドゥカル。
そしてもう一つはリンシェのドゥカル。
もちろん僕も全ての僧院や寺院を回ったわけではないので他にもあるかも知れませんが。。
もし他にご存じの方いらっしゃったら教えてくださいませ!!

さてそんなもう一つのドゥカルがあるシャンカール僧院は珍しく平地に建てられた僧院です。
中には入れませんが、僧院の目の前にはバクラ・リンポチェのお住まいもございます。

こちらがシャンカール僧院の内部なのですが、、、


やっぱりここを訪れたら本堂の上の階にあるドゥカルと先代のバクラ・リンポチェの写真などが展示されている部屋もしっかりと見ていただきたいと思います。
こちらがシャンカール僧院のドゥカルでございます。

シャンカール僧院はシーズン中であればほぼ間違いなく鍵が開いていると思いますが、もし訪れた時に鍵が閉まっていたらここに住んでいる僧侶を探してみてください。
「おー!ちょっと待ってねー」って感じで鍵を持っていらっしゃってくださいます(笑)。

前回も書かせていただきましたがこのシャンカール僧院や王宮、前回紹介させていただいたツェモなどはレー到着初日の午後に高度順応を兼ねてゆっくり回ってみるのがお勧めの場所。
僕はいつもシャンカールからシャンティ・ストゥーパ。その後ツェモに行って最後に王宮。そこからゆっくり旧市街を歩いてバザールまでって感じが多いですかね。

レーのバザールの中心にはジョカンが建っています。


王宮の見学を終えてバザールに戻ってきたらゆっくりと散策しながら是非立ち寄ってみてくださいませ。
パルダンさんのご案内にもあるご本尊のジョオ・シャカムニ像は必見だと思います。

こちらはマニ壁から遠くに王宮を見た写真。

すいません。。マニ壁のちゃんとした写真がありませんでした。あとマニ・セルモとネザルゴンパも。
次行く時にきちんと撮ってきたいと思います。

さてレーのドスモチェですが、冬に行われるので実際に見学されたことがある方は少ないかな。。と思います。
「冬のラダックって旅行できるの?めちゃくちゃ寒いんじゃないの??」
と良くご質問をいただくのですが、寒いですがもちろん普通に旅行は可能です。
ただ開いている宿やレストラン、お店が少ないのでその辺がちょっと不便かもしれませんが、観光客が少ない分本当に静かでのんびりとしたラダックの雰囲気を楽しんでいただけるかと。
お昼は日差しも強いのでしっかりとした防寒着や防寒具をご準備いただければ寒くて寒くて動けない。。ってことはまずないと思います。
今年の夏はちょっとラダック訪問が難しそうなので、もし行けるようになっていればこの冬のご旅行先の候補にラダックを入れておいてくださいね。

レー・ドスモチェの初日の様子がこちら。王宮のすぐ下にあるラカン・ソーマの広場でチャムが舞われます。




やっぱり冬のお祭りいいですね!来年久しぶりにこの時期に行こうかな。
それまでには諸々落ち着いて行けるようになっているといいですよね!

さて二回にわたりご紹介させていただいた「レー王宮とナムギャル・ツェモ」はこの辺りで。
来週も引き続き「ラダック・ザンスカールの見どころ」をご紹介させていただきたいと思います!

やまな

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